みんなで考える住まいのかたち

  • もっと家の話をしよう
  • 入居者インタビュー
  • 住まいのコラム
  • アンケート
  • ちんぷんリノベ村
  • 小さい住まい
私のリノベ案、どうかしら?
story | 2015.8.14
タエさん(40才)
ひとり暮らしの社長秘書。

タエ40才、ついに自分の城を手に入れました。 25年のローンはあるけれど、住んでみたい町ランキングにも入るこの町に予算内で家を持つことができるなんて、思ってもみないことでした。新築ももちろん魅力的だけれど、新築への妙なこだわりを手放すことでこの家に出会うことができました。中古リノベに目を向けさせてくれた、リノベ会社のヤスダさんに改めて感謝です。 ヤスダさんと一緒なら、リノベもきっと上手くいくわ。

ところで今日は、そのヤスダさんが「タエさんにぴったりの設計担当者がいるので紹介します」と言うので、リノベ会社にやってきました。どんな人なのかしら。ヤスダさんがおすすめするからには、本当におすすめなのでしょう。家を買うと決めてから集めてきた本や雑誌、写真集もキャリーケースにいっぱいに持ってきましたよ。空間別に付箋の色も変えているので、どんな資料もすぐ取り出せます。文房具会社の秘書だもの、付箋使いはまかせてね。

「タエさん、こちらが設計担当者のタテイシです」
ヤスダさんが紹介してくれたのは、メガネに青いシャツの男性。名刺には一級建築士とあります。見た目は悪くはないけれど、私こういう神経質そうなクリエイティブ系の男性って苦手。だってちょっと間違ったことでも言おうものなら、すごい勢いで指摘されそうじゃない?
「はじめまして。タテイシです。お話は大体うかがっています。もう具体的なイメージがあるそうですね。よかったら聞かせてもらえますか」
ええ…あるんですけれど。シワひとつない青シャツを前に、気持ちがひるみましたが、ヤスダさんを見ると「どうぞどうぞ」と微笑みながら、話をするようにうながしています。私は思いきって話しをすることにしました。まず床は…。

まず床は、床暖房にしたい。
間仕切りを少なくし、できるだけ広い空間にしたい。
本(少女漫画コレクションだけど)を収納する大きな本棚がほしい。
お風呂は贅沢な空間にしたい。お風呂を私のエステスペースにしたい。
靴と洋服のための、とにかく大きなクローゼットがほしい。
システムキッチンはイヤ。オーダーでつくってほしい。
トイレは最新式で。
畳のスペースもちょっとほしいかも。
ビニールクロスはイヤ。使うなら本物の素材で。
アンティークの扉をどこかに使いたい。

「なるほどねぇ、なるほどなるほど。できますけどね、オールクリアすると、かなり予算オーバーしますよ。それでもやります?」
やってみなけりゃわからないじゃない。とりあえず図面と見積もりを作っていただけますか?それから判断しますから。やっぱり青シャツ、やな感じ。ねぇヤスダさん、この人と私、上手くいくかしら?


タエさん、リノベーション費用の予算は800万円だけど大丈夫?!
みなさんはどう思いますか? ご意見をお聞かせください。

みなさんのご意見・ご感想を
お聞かせください。