新しい素材と色をつかった団地リノベーション

団地再生物語 | 2016.12.13

2012年に大阪でスタートした「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」は5年目を迎え、今年は首都圏2団地、中部1団地、西日本4団地、九州1団地、計8団地の新しい団地が登場し、12の新プランの展開が決定しました。合計で全国32団地・36プランの展開となり、2017年1月から全国一斉に入居の申込受付を開始します。

今年の新しい素材や色を採用したリノベーションの取り組みをご紹介したいと思います。前回のコラム「2トーン空間とロングカウンターキッチンの新しいリノベーションプラン」でもご紹介した、大阪府池田市のアルビス五月ヶ丘の新プランMUJI×UR Plan29では、色を2トーンにした空間をつくりました。

色を使うといっても、すぐ飽きてしまうような目立つ色は使いません。床を濃いグレーとして落ち着いた雰囲気を出し、壁は上部に向かって明るくなり、広がりを感じられるように2トーンで塗り分けています。建具も同じトーンに合わせることで、全体の統一感を計っています。家具もモノトーンで合わせると良さそうです。


2トーンで統一して塗り分けられているLDKの壁


LDKと同様に2トーンで塗り分けられた廊下や寝室、玄関ドア

今年新登場した千葉県船橋市の芝山団地MUJI×UR plan16では、無印良品の店舗や無印良品のリノベーション「MUJI INFILL0」でも採用されているフローリング、ハンドスクレープオークを採用しました。一般的な賃貸住宅は、ツルツル、ピカピカしたフローリングが多いのですが、ここでは団地の古さに合わせて職人の手で凹凸をつけたフローリングとしました。足ざわりもよく、素足で歩いても気持ちよさそうです。また、無印良品のオーク材家具とも相性が良く、コーディネートのしやすい空間になっています。


ハンドスクレープオーク 表面の陰影が自然な雰囲気を持ち、傷がついても目立ちにくい


無印良品のオーク材家具との相性がよいハンドスクレープオークのフローリング

こちらも今年新登場、北九州市小倉北区の金田一丁目団地の新プラン、MUJI×UR Plan33では、今まで床に使われていた「麦わらパネル」を初めて壁にも採用しました。「麦わらパネル」は強度が強い素材なので、ビスや釘を打ち付けて小物を吊るすこともできます。TVの後ろの壁に好きな絵や写真を飾っても良さそうです。また、床と壁の素材を合わせることにより統一感が出た空間となりました。


TVの背面の壁を自由にコーディネートできます


床材と壁材を合わせることで全体の統一感のある空間になりました

いかがでしたでしょうか。すこし素材を変えてみることで、今までの空間とは違ったリノベーション空間ができました。家具や小物のコーディネートをより楽しみやすくできるような仕掛けをしています。
もちろん今までと同様に、団地の良さを生かして陽当りや風通しを大切にした間取りになっています。
今回ご紹介したリノベーション住戸の入居募集は、2017年1月21日(土)に開始する予定です。入居の応募詳細情報は2017年1月上旬に発表予定です。無印良品の家ホームページ無印良品の家Facebookでもご案内しますので、ご期待ください。