第2期 間取り投票の結果報告

住まいのかたち | 2009.7.21

「みんなで考える住まいのかたち」にて6月から皆さまに投票いただいていた、5つの間取りについてご報告したいと思います。
今回は2,415名もの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

住まいのかたち第2期アンケートでは「家事・家事室」「収納」「寝方・寝室」の3テーマに注目してアンケートを行ってきました。
その結果をもとに、皆さまのご意見を反映した5つの特徴的な間取りを作成しました。
(詳しくは第2期アンケートのまとめ「間取り投票」をご参照ください)

5つの間取りについて、最も共感できるものに投票をいただいた結果が左のグラフになります。
皆さまはこの投票結果をみてどのように感じられましたか?

●実施期間:
2009年6月4日(木)~7月12日(日)
●回答数:
2,415件

Aプラン「中央家事コーナー型」

Aプラン「中央家事コーナー型」

この間取りに投票していただいた方々の中には、Dプラン「家事動線短縮型」と迷われた方が多くいました。
「どちらも一般的で見慣れたプランであり、実際住むなら結局一般的なものが一番快適だろう」というご意見が多くありました。
ただ、「家事コーナーの場所は使いにくいのでは?」というご意見もありました。
また、「一般的すぎてつまらない」といったご意見も多く、このプロジェクトに対する期待度がうかがえました。

Bプラン「家族みんなで共有型」

Bプラン「家族みんなで共有型」

この間取りへのご意見では、「家族の一体感が感じられて良い」「洗面脱衣室の横のクローゼットの使い勝手が良い」というものが多くありました。
支持が少なかった理由として多かったご意見は、「子供が小さいときはこれが一番良いが、大きくなったら部屋を与えたい」というものです。
子供の年齢によって評価が分かれたようです。
「一箇所に収納が集まっているといるものと、いらないものがわかりやすい」「子供部屋が必要な時は納戸を子供部屋にすれば良い」というアイデアもありました。

Cプラン「忙しい共働き夫婦型」

Cプラン「忙しい共働き夫婦型」

この間取りでは、「洗濯物を効率的に干せる」「雨の日は子供をサンルームで遊ばせられる」「サンルームとバルコニーが独立してあるのがすばらしい」といったサンルームを非常に高く評価していただいたご意見が多くありました。
一方で、5つ中3番目の順位だった理由として「夫と妻の寝室が別なのはどうか?」というご意見が多くあり、
それを解決するアイデアとして「子供が成長したら夫と子供を交代させて夫婦の部屋と子供の部屋にすれば良い」などがありました。

Dプラン「家事動線短縮型」

Dプラン「家事動線短縮型」

この間取りでは、「キッチンから直接バルコニーに出られて良い。家庭菜園やごみの一時置場にできる」「明るいキッチンが理想」「きっと料理が楽しくなる」といったキッチンの位置を評価するご意見が多くありました。
一方で「窓際にキッチンがあるのはもったいない」という逆のご意見もありました。

Eプラン「家族それぞれの時間型」

Eプラン「家族それぞれの時間型」

この間取りでは、「何か面白いことが起こりそう」「家事動線が一直線ですっきりしている」「風が通りそうでよい」「家族のプライバシーも大切」といったご意見がある一方で、
「家族の団らんが消えそう」「家事動線が長い」といったご意見もありました。
また、「寝室の壁が可動式だと良い」「子供が大きくなったら良い」といった条件付で支持する方もいらっしゃいました。

投票数だけでは、Dプラン「家事動線短縮型」が一番でしたが、皆さまからいただいたコメントはさまざまで、Dプランを本当に理想と考えている方々だけではありませんでした。
特にコメントが多かったのは、Cプラン「忙しい共働き夫婦型」のサンルームで、
「共働きでなくてもこのプランはおすすめ」といったご意見を多くいただきました。

また、Bプラン「家族みんなで共有型」も「目からうろこでした」「納戸が図書館になりそう」など、部分的に理想の住まいにとり入れることができるかもしれません。
また、Eプラン「家族それぞれの時間型」では、家族それぞれに個室を設けたこと、特に夫婦別室の賛否がはっきり分かれました。

第2期アンケート全体についてのご意見として、「アンケートに答えることで『未来の間取り』を考えるきっかけになった」「私の理想がいっぱい詰まっている」「時間を忘れて真剣に考えてしまった」「実現して欲しい」といったこの企画に賛同していただけたご意見ばかりでした。
いただいたご意見で間取りのさまざまな課題にも気づかされました。
今後はその課題をいかしていきたいと思います。

暮らしのかたちはそれぞれ違います。自分の理想の住まいを考えるきっかけにしていただければと思います。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

2009年7月21日配信 無印良品の家メールニュース Vol.144より