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それで床暖房、どうしよう?
タエさん(40才)
ひとり暮らしの社長秘書。
story | 2015.10.9

足裏で、縁側の日だまりのような暖かさを体感したあの日から、自分の家をつくるなら絶対に床暖房を取り入れたいと考えていました。それなのに! 青シャツ設計士、タテイシ氏が得意げに提案してきた2番目のプランには、床暖房がさっくりと削除されていました。なぜ勝手に取り除いちゃったんですか?

「まず床暖房にすると、リノベ費用がぐっと上がるのです。マンションは戸建てに比べて、機密性が高く、それほど寒さで悩むこともないんですよ。しかもタエさんのマンションは真南に大きな窓があります。この窓のある部屋を生活の中心にすると、冬もだいぶ暖かいはずですよ。一概には言えませんが、南向きの部屋は、冬も夜まで暖かさが残っています。僕はこの部屋なら、予算オーバーしてまで床暖房にすることはないと思うんですよね」

青シャツの理屈もわかるわよ。でもね、私、冷え性だし、足裏がひやっとするのが本当に苦手なの。だけど広い空間に絨毯を敷き詰めるのもなんだかイヤなのよねぇ…。

「それなら、床材を足裏の感触がやさしい無垢材にするのはどうですか? 価格は少し上がりますが、ランニングコストもかかりませんし、アンティークの扉にも合うと思いますよ」
青シャツと私のやりとりを静かに聞いていた担当のヤスダさんが、手のひらからそっと笹舟を流すように、助け舟を出してきました。それいい、いいわ。結局、床暖房は諦めてもいいと思えてきました。

さて、どうしようかしら。リノベ会社から家に戻った私は、2つの案を机の上に並べてみました。リッチな最初の案ももちろんいいけれど、床暖房がなくてもいいと思えた今、予算内に収めた案もとても魅力的に感じます。お金のことだけじゃなく、窓に面したベッドルームも気に入りました。

やっぱりこっちね。私は、青シャツおすすめの案を選ぶことにしました。床は無垢材…そしていいわよね? 少しだけ修正点を加えさせてもらいます。まぁ、どうしましょう。私の家が、いよいよ見えてきたじゃない?

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<こちらのプランに決定>
タエさんの修正点

床は無垢材にしてほしい。
アウトドアの趣味もないので、玄関の広い土間は必要なし。収納にしてほしい。
玄関からダイニングキッチンが素通しは寒そう。アンティークドアを玄関の近くに移動させてほしい。


床暖房を諦めたタエさんです。
間取りも決まって、部屋が完成するのももうすぐです。

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