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快適温度の暮らし方
快温シミュレーション報告書
column | 2012.7.3

←何もしなくても汗が止まらない雨季のバリ島。湿度が高く、日陰も暑いっ。白いトラも暑そうー!

快温シミュレーション報告書

お客様の住まいが快適になるように、無印良品の家では「全棟温熱シミュレーション」を行っています。+AIRと名付けたこのサービスは、使用する冷暖房のエネルギーをシミュレーションしてどのくらい節約できるかを「快温シミュレーション報告書」でご提案しています。
今回は、ちょっと専門的な話になりますが、このシミュレーションについてご紹介したいと思いますので、最後までお付き合いください。m(_ _)m

夏の暑さと冬の寒さをやわらげる、建物の基本的な性能のことを「温熱性能」と呼んでいます。
「温熱性能」には、「断熱・気密」といった建物の性能に加えて、自然のチカラを最大限利用するための建築デザイン(パッシブデザイン)を考慮した性能が含まれます。
建築する地域の気象や敷地を読み取り、夏の日射熱をさえぎったり、冬はその日射熱を室内に取り入れたりするなど、自然にあるものを上手に活かしたプランニングが大切な要素になります。

住まいの「温熱性能」を考えるとき、これまでの経験や勘に頼ることが多く、その性能を計画段階での数値で確認し、評価することが困難とされてきました。
無印良品の家では、コンピュータによる温熱シミュレーションプログラムを使用することで、数値で「温熱性能」を確認しながら、その地域の気象や敷地の特性を活かしたプランの検討を行います。
「温熱性能」の評価には、「年間暖冷房負荷」の値を用います。「年間暖冷房負荷」とは、室内を所定の温度(夏は温湿度)を維持するために必要になるエネルギー量のことです。

無印良品の家が全棟に提案している「快温シミュレーション報告書」は、温熱計算の考え方、温熱性能の評価方法、数値によるシミュレーション結果、用語解説、で構成されており、計画している建物の基本性能に加えて、方位や窓の位置による日射の影響、暖冷房効率をさらに効率よくするための暮らし方を解説しています。
この報告書の中に「あなたの家の暖冷房負荷シミュレーション」という書類があります。

「あなたの家の暖冷房負荷シミュレーション」は、家の性能を「エネルギー量」で確認するための書類です。「年間暖冷房負荷」が小さい方が「温熱性能」が高いことになります。

上記のサンプルデータの数値では、約30年前の基準「旧省エネ基準」で建てられた家と、無印良品の家を比較すると、1年間に使用するエネルギーが旧省エネ基準より、71.3%少ないことがわかります。
単位の「MJ」は、「メガジュール」と読み、仕事、熱量、電力量などのエネルギー量を表す単位です。1MJ(メガジュール)=0.2778kwh(キロワットアワー)電気代に換算すると約5.8円になります。(電力単価が21円/kwhの場合)

また、一定の条件(*)で、1年間に冷暖房に必要な電力から換算したエネルギー量と電気料金が月別にわかります。

* シミュレーションの条件
1日の平均気温が15℃未満では暖房運転、それ以外は冷房運転
エアコンの効き効率(COP)暖房、冷房とも4.0、電力単価が21円/kwhの場合

実際は、家族構成や生活スタイルなどが異なるため、想定温度も、冷暖房を付ける時間帯・期間も異なります。パッシブデザインの効果をご確認いただきながら、個々の生活スタイルや暮らしから室温をシミュレーションできます。

下のグラフでは、カーテンの開け閉めや、窓を開けることでより快適になるように、お客様が想定する生活をお聞きしたうえで、夏と冬のそれぞれの暮らし方を提案しています。

さらに、より少ないエネルギーで心地よさを感じていただけるよう、「快温アドバイスシート」をご用意しています。
「快温アドバイスシート」は、季節や生活スタイルに合わせて、光と熱量をコントロールして快適に暮らしていただくためのご提案集です。モデルハウスで差し上げています。

無印良品の家では、ご提案内容の充実を目指し、研修会を定期的に行っています。
その結果、地域ごとに定められた使用エネルギー(次世代省エネルギー基準)からどれくらいエネルギーを削減できるか、モデルハウスごとにコンテストを行なっています。
無印良品の家が削減したエネルギー量は、後日ご紹介いたしますのでどうぞお楽しみに。

私たちは、日本人の知恵と工夫を持って地球環境としっかり向き合いながら、地球にとっても心地よく、人にとっても心地よい暮らし方について、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

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