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快適温度の暮らし方
パッシブデザインコンテスト報告
column | 2012.7.31

←エアコンなしで頑張っている僕の部屋。キンキンに冷えたビールの表面温度は、12.6℃。意外に低くない!?

パッシブデザインコンテスト報告

無印良品の家では、全棟温熱シミュレーション「+AIR」というサービスを導入しています。
これにより、建物一棟一棟の敷地の条件や気候、家のかたち、さらにはエアコンの使い方などの生活スタイルごとに、室温や年間の冷暖房エネルギー(コスト)をシミュレーションすることができ、経験や勘だけに頼らないパッシブデザインを実現しています。

この全棟温熱シミュレーション「+AIR」を有効に設計に活かすノウハウについて、モデルハウスの全スタッフが何度も研修を重ね、パッシブデザインについての高いスキルを身につけてきました。
今回はこの成果として、「無印良品の家がどれくらいエネルギーを削減できるか」という社内コンテストを実施しましたので、ご報告をしたいと思います。

無印良品の家「パッシブデザインコンテスト」とは

国交省が定める「次世代省エネルギー基準」は、住宅性能表示の「温熱環境」における最高等級にあたる基準で、使用できる冷暖房エネルギーの量が地域ごとに定められています。
この現在で最も厳しい基準「次世代省エネルギー基準」から、さらにどのくらいのエネルギー量を無印良品の家は削減できたか、全棟温熱シミュレーション「+AIR」を使ってのシミュレーション値の合計をモデルハウスごとに競う、というのがコンテストの内容です。
コンテスト対象は、2012年4月~6月までの3ヶ月間に全棟温熱シミュレーション「+AIR」を実施した、実際のお客様の無印良品の家です。その結果を発表いたします。

最も多くのエネルギーを削減し、最優秀賞に輝いたのは無印良品の家 岡山店です!

8棟を実施し、削減できた1年間の冷暖房エネルギーのシミュレーション値が、141,385 MJ(メガジュール=エネルギーの単位)となりました。
「次世代省エネルギー基準」の家よりも、34%も冷暖房エネルギーが削減できている家をご提案できた、ということになります!

と、言われても、削減できたエネルギー「141,385 MJ」ってどのくらい?と思う方が多いと思います。
そこでこの「141,385 MJ」をすべてエアコンでまかなったとした「使用電力」に置き換えてみると、岡山店が削減できた電力は、13,090kWh(※)となります。
1kWhあたりの電気代が22円とすると、金額にして、約28万8千円、全部で8棟ですから、1棟あたり年間約3万6千円 の節約ができたことになります。
これは消費電力1,000ワットのドライヤーを約13,090時間、つまり約1年半(!)つけ放しの時に消費されるのとほぼ同じ電力を節減できたことになります。

※冷暖房平均エネルギー消費効率(COP)が3.0のエアコンで計算した場合。

節約できたのは、お金だけではありません

さて、節約できたのは、お金だけではありません。冷暖房の電力を節約できるということは、電気をつくるときに発生するCO2も削減できるということです。
先ほど岡山店の冷暖房エネルギーの削減量をご紹介しましたが、今回のパッシブデザインコンテストでの全国モデルハウスの削減エネルギー総合計は、862,820 MJにもなりました。
同様に、エアコンの「使用電力」に換算して例えてみると... 79,890kWh(ドライヤー9年間つけ放し相当(!!))となります。

電気をつくるときにどのくらいのCO2が発生するかは、電力会社によって差がありますが、東京電力の場合で、1kWhの電気をつくるのに約0.384kg-co2のCO2を発生させます(2009年度実績)。この数値を使うと、今回無印良品の家全店のシミュレーションで削減できるCO2は、約30,670kg-co2となります。
スギは、1本で1年間に14kg-co2のCO2を吸収すると言われていますから、今回のパッシブデザインコンテストで削減できたCO2の量は、2,190本のスギを植樹したのと同じだけ地球にやさしくなることができた、と言えるのです。

無印良品の家では、より心地よい暮らしと、地球環境の向上に貢献できることを願いながら、全棟温熱シミュレーション「+AIR」によるパッシブデザインを、今後もずっとご提案していきます。

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