改めて意識する、千里ニュータウンの大きなコミュニティー

千里青山台団地物語 | 2014.10.30

10月も後半となり、朝晩の冷え込みも徐々に強くなってきました。
千里青山台団地の木々も、少しずつ装いを変え始めています。また燃えるような紅葉の時期が来るのだと、カメラを磨いてウズウズと過ごす日々です。

さて、これまでにもお話してきましたが、千里青山台団地の敷地内には商店や自動販売機がありません。日用品の買い出しには、徒歩7~8分程度はなれた北千里駅前のスーパーマーケットなどを利用します。

その商業施設もまた、変化する住人のニーズに対応を求められています。これからの変化に向けて、「千里ニュータウン まちづくり講演会」が開催されました。

定員数150人の会場はほぼ満席となり、住人の皆さんの関心の高さがうかがえる講演会となりました。

事前に実施されたアンケート結果からは、40代以降の方の関心が特に高いことが見て取れます。ふだん住人祭活動で接する10代や20代の方は「欲しいものがあったら通販か、梅田に出てしまいますね」という意見を多く聞きます。日用品の買い物に不自由しない周辺の施設には、良くも悪くも、あまり関心が無いようです。

ただ、講演をお聞きしていると、千里青山台団地は近隣の小学校や商業施設とセットでつくられ、まち全体がひとつのコミュニティーとして考えられているのだとわかります。
地域のイベントや住人祭で、小さなコミュニティーを再生することも重要です。これまでの活動によって確実な手応えも感じています。次は大きなコミュニティーを維持していくために、何かできることが無いか? 考える段階にきているのだと感じました。

講師の久隆浩教授は、「今後このまちはどうなっていくのか? 対策は?」と尋ねられたときは「逆にどうしたいのか? ということをみんなで考えれば、それに近づいていくと答えるようにしている」とおっしゃっていました。

当然ながら、専門家の方でも10年先20年先の未来はわかりません。そのためにみんなで意見を出し合って協力していく。千里青山台団地のコミュニティー再生にも通じる、ステキな意見だと思います。

千里のまちを面白くする意見やアイデアを交換しあう意見交換会が、下記の日時で開催されます。ぜひ皆さんのお声をお聞かせください。

11月13日(木)午後7時~9時:千里の現状説明会
11月14日(金)午後7時~9時:意見交換会
11月15日(土)午後2時~4時:意見交換会