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無印良品が考えるリノベーション
古い建物に新しい価値を
column | 2015.2.24

無印良品では、「リノベーション」という言葉が今ほど浸透していなかった2007年3月に「家の話をしよう」というメッセージを発信しました。既存のマンションを購入し、その床や壁を一度すべて取り払うところから始める、住まいを自分の暮らしに合わせる手法として「リノベーション」を提案しています。

最近では、この「リノベーション」という言葉はよく使われるようになってきました。水まわりなどの一部古くなった設備をもとの状態に戻す改修工事が「リフォーム」であるのに対し、「リノベーション」はもとに戻す、というより新しい価値を生み出そうとする行為、と言えると思います。

しかし、以前のコラム「無印良品の考えるリノベーション」でもお話ししたように、古い建物は「みてくれ」が古びたときではなく、使われ方が時代に合わなくなったときに価値が下がるということ、その「再価値付け」つまり、古い建物に新しい価値をつけ直すことが「リノベーション」であり、必ずしも大掛かりな改装工事を必要とするわけではない、と私たちは考えています。

今回はその「再価値付け」の、具体的なリノベーションのかたちについて考えてみたいと思います。
写真は、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトのリノベーションの一例です。

<リノベーション前>

<リノベーション途中> スケルトン

<リノベーション後> MUJI infill 0(暮らしのプラットホーム)

<リノベーション前>から、必要なもの以外をすべて取り払った状態が「スケルトン」です。
そこから使いづらくなったキッチンや床材を入れ替え、襖や壁を取り払って自由に空間を編集できる状態が「MUJI infill 0(暮らしのプラットホーム)」です。

この段階は、nLDKというこれまでの間取りの概念を打ち破るために、壁や襖が取り払われたままである上に、日常生活に不可欠なキッチンなどの設備以外の、例えば収納棚や押入れなどには余計なものが一切付け加えられていない、すっぴんの住空間であることに注目してください。(MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトは、「古き良き団地の良さを活かす」というコンセプトのもと、もともとの和室の敷居や鴨居を、あえて残していますが)これから住まう人に建物を合わせていくための暮らしのプラットフォームが、この「MUJI infill 0(暮らしのプラットホーム)」なのです。

<リノベーション後> MUJI infill 0(暮らしのプラットホーム)

<リノベーション後> MUJI infill +(暮らしのパーツ)

「スケルトン」の間に、この「MUJI infill 0(暮らしのプラットホーム)」という余計なものを排除した状態があるからこそ、その先に住まい手が自分の暮らしに合わせ空間を自由に編集(=インフィル(内装)プラス)することができる、というわけです。
本当に必要なものだけを残して、暮らしのプラットフォームをつくり、自由にパーツやアイテム、素材を「+(プラス)」していくという住まいの発想です。

もう一つ事例をご紹介しましょう。この「ステラレジデンス横浜」(売主:スター・マイカ株式会社)の例です。

<リノベーション途中> スケルトン

<リノベーション後> MUJI infill 0(暮らしのプラットホーム)

<リノベーション後> MUJI infill +(暮らしのパーツ)

<リノベーション前>の「スケルトン」では、前例のように一部を残すのではなく、既存の住宅の全てを取り払った事例です。その上で、床や壁、天井の仕上げと設備を施し、「MUJI infill 0(暮らしのプラットホーム)」をつくっています。もちろんこのままで暮らすこともできますし、「MUJI infill +(暮らしのパーツ)」のように、家具を自由に設えて、自分だけの空間に仕立てていくこともできます。

このように、一度既存の住宅をゼロにリセットし、暮らしのプラットホームをつくることで、自由にインフィル(内装)を編集していける自由さ、楽しさが生まれ、さらに従来の全面リノベーションの大掛かりな工事に比べるとはるかにリーズナブルにスピーディに実現できるのです。

このような新しいリノベーションの考え方について、皆さんのご意見をぜひお聞かせください。

今回ご紹介した「ステラレジデンス横浜」は、2015年2月28(土)より現地にてモデルルームをご覧いただけます。詳しくは、物件ページをご覧ください。(→ 終了しました)
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