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団地再生物語
団地の部屋をシェアして住む
column | 2012.7.31

今回は、団地の部屋を複数の人とシェアして住む、ということについて考えてみたいと思います。
団地(公団)は1980年代ぐらいに、もともとの建物が小さいということで、時代の要望に答えるべく増築をした時期がありました。40~50㎡の建物に20㎡ぐらいの建物を付け足すように増築したものがあるのです。

今回提案する、新千里西町の団地の間取りもそうした例で、右側に飛び出している部分があとから増築し、付け足した部屋となっています。
エレベーターなしの団地の、1フロアーに階段を挟んで2部屋が配置されているタイプで、南北に風が通り、採光も確保された間取りですが、時代とライフスタイルの変化で、家族で住むにはだんだんと手狭になっていったのです。

そこでベランダの一部をなくして部屋を増築するのですが、その結果、それまでの一部屋は通路のようになってしまい、また採光もとれない暗い部屋になってしまいました。
家全体の大きさは広くなったのですが、その割にはあまり使い勝手のあまりよくない部屋ができてしまったともいえるのです。

そこで今回は、広さはあるものの、間取りとしてはちょっと使いにくい家を、3人で住む「シェアハウス」にしてしまうということを考えました。

シェアハウスという、家族構成のありかたを変えてしまう事で、それまで使いにくかった真ん中の部屋をみんなのキッチンにしてみました。
今までキッチンだった、バルコニーに面した日あたりのいい場所をダイニングにし、みんなが集まれる場所にしています。それぞれの部屋はもともとの和室をいかしながら、しつらえを直し、収納を確保しています。和室はそのままにし、布団は昼間あげて暮らす事で決して大きくない部屋を広く使えるようにしてみました。

この部屋ですが、仮にひと月9万円の家賃とすれば、ファミリーでは少し高いと感じても、ひとり3万円で住むシェアハウスなら割安な感じもします。
こうした方法は、もちろん立地や間取りに左右されますが、広めの家でありながら需要が少なくなった住戸を細かく仕切ってシェアをするという考えは、時代が変わって、今の時代にはありそうな考え方です。

今の団地(UR都市機構)のルールでは実はこうしたシェアして住む、というのはまだできそうにはありません。ひとつの部屋を見ず知らずの人が、それぞれ公団と契約するような仕組みはないのです。でも今回の図面を書いてみると結構ニーズがありそうな気がしてなりません。

そして何より、若い人達がもう一度公団に住む機会が増えることにもなりそうです。そして団地のコミュニティーに若い人が参加する仕組みなども考えることができそうです。高齢化が進む団地ですが、こうした取り組みの可能性についても、もっと考えてみたいと思っています。

「広い団地の部屋をシェアして住んでみる」。皆さんはどう思いますか。ご意見お寄せください。

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