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団地再生物語
団地にパーソナルモビリティを走らす
column | 2012.10.30

「パーソナルモビリティ」という言葉は、かなり一般的な言葉になりつつあります。でもそれがどう使われているのか、電動の三輪車や車椅子のような乗り物が、縦横無尽に団地の中を動いていたらどんな風に暮らしは変わるでしょうか。
今回は、移動とこれからの暮らしについて考えてみたいと思います。

一般的に日本の団地は広大な面積の開発が多く、中には電車で一駅、二駅とまたがるような規模の団地もあります。広々とした敷地には公園や緑が茂っていてのんびり散策するにはとても気持ちのいい団地が多いのが特徴です。

その広さが団地の良さでもあるのですが、しかし一方で買い物や敷地内の移動にはかなりの距離を歩く必要もあります。
そこでもしパーソナルモビリティのような移動車が、家の前まで行けるようになるととても便利だと思いませんか?

パーソナルモビリティーというと、セグウェイや、ホンダのUNI-CUB、トヨタのWinglet、また新興の新しい会社のWHILLなどもモーターショーで話題になっています。
これらの乗り物は、通常、自転車と同じくらいのスピードで走ります。人ごみでも十分な安全性が確保されており、最近の技術では人や物にぶつからない制御装置も十分開発されています。まだ公道では認可のおりないものもありますが、限られた場所では実験も進んでいます。

住む方の年齢が高くなる団地でこうした移動車が使われるようになると、高齢者になっても買い物などにでかけるのも楽になるでしょう。シェアカーのように、団地全体でパーソナルモビリティをシェアする仕組みなどもあるとさらにいいかもしれません。

団地のもうひとつの課題はエレベーターがないことです。通常、古い団地の建物の高さは5階ですから健康な人であればなんとか平気ですが、高齢になって毎日上がり下りとなると、これもまた大変です。
買い物の重い荷物などがあるときは、健康な人でも大変かもしれません。荷物用の昇降機(ダムウェーター)のようなものあると便利かもしれません。せめて1階だけでも段差をなくしたり、スロープをつくってここで紹介したようなパーソナルモビリティーが家の中にまで入ることができれば、ずいぶんと暮らしぶりは変わるでしょう。

ある程度の生活圏内をこうしたパーソナルモビリティが動け、家の中までシームレスに動けるような仕組みがあるならば、どんなに楽しいでしょう。緑の団地の中をさっそうと走る姿を想像しただけでわくわくしてきます。
大きな車をなるべく少なくして、パーソナルモビリティに変えていく。そのことで駐車場などの余ったスペースを整備して人の集まれるカフェやダイニングにしたり、集会室をだれもが使えるコミュニティーダイニングにしたりすることもできるかもしれません。

団地というすばらしい広大な立地をいかして、快適に暮らす仕組みや技術。夢のような話に聞こえるかもしれませんが、技術の進歩は目をみはるものがあります。
パーソナルモビリティという新しい乗り物が我々の暮らしを変えていくのにそう時間はかからないかもしれません。
移動とこれからの暮らしについて、皆さんのご意見をお寄せください。

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