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団地再生物語
団地をまるごとシェアハウスにして住む
column | 2013.3.19

以前、この団地再生物語コラムにて「団地の部屋をシェアして住む」ことについて取り上げました。
その後、この提案はMUJI×UR 団地リノベーションプロジェクトで実現し、大阪府豊中市の「新千里西町団地」で入居の募集を行いました(現在募集の受付は終了しています)。

UR都市機構の場合、一緒に住む人数を入居時に決めてから申し込みをする、というところが少しハードルが高いのですが、それでも、ひとつの部屋を3人で住むことができるというのは大きなチャレンジです。

でも本当はもっと積極的に考えるのなら、シェアの住戸が1人でも申し込めたらとも思います。
今回の提案は1つの住戸を2人または3人でシェアするという提案ですが、こうした住居が連なって一棟まるごとシェアハウスになるなど、シェアをする住戸の数が多くなると、単身でかつシェアをしたい人がもっと集まりやすくなるでしょう。

そこで、団地の2階にみんなで利用するキッチンやダイニングカフェなどをつくってみました。
4階建てのエレベーターのない団地の階段室を中心に、1階から4階までの住人で団地を一棟まるごとシェアハウスにする、という提案です。

以下の図面は、各部屋45m²。3人で個室をシェアできる間取りにしてみました。

1階から4階まで、階段をはさんだ8部屋を1単位で考えます。そのうちの1部屋をみんなで利用するキッチンなどのコモンスペースにし、残り7つの部屋に2人~3人づつ、合計で18人ぐらいがシェアして住むのです。

一棟まるごとシェアハウスにすると考えた場合、上記の8つの住戸をひとつの単位として4単位をひとつのコミュニティーとして考え、そこに共同で使えるワークスペースなどをつくるというのを考えてみました。
本を持ちよってみんなで使える図書室にしたり、工作室やアトリエにしたり、古着や雑貨をシェアしたり販売したりするのもいいかもしれません。そこでお互いに顔見知りになったり情報を交換したりと思いもよらぬ出会いがおきることがあるでしょう。

戦後UR都市機構が想定した、日本の1家族1住居というモデルが実は大きく変化しているのも現代の特徴です。2015年には、日本の一世帯の平均人数は1.8人と言われています。一人で暮らす人が圧倒的に増えているのです。そこで45m²の住宅をどう使うのか。
シェアをして小さな部屋を安く使いながら、キッチンを個室では持てないような大きく設備の整ったものにして共有にする、というのはどうでしょうか。キッチンなどを共有することで、個人で所有する家電なども減りますし、暮らしはもっとシンプルになるでしょう。共同のストックルームなどもあるともっと便利かもしれません。

多くのストックがある団地。これからの暮らし方のひとつの事例として、団地の1棟をまるごとシェアハウスにしてみるという提案、いかがでしょうか。

何かイベントをする時だけでなく、日々の暮らしの中で、近くの人達とふれあう団地のコミュニティ、それぞれ別の目的を持ちながらでも、挨拶を交わして、一緒に食事をしたり、仕事や勉強をしたりと同じ空間を利用することで、コミュニケーションの仕方はもっと変わりそうです。
最近のFacebookやtwitterなどのSNSツールを使うことで、管理人が常駐しなくてもコミュニティ全体の運営を行うことが簡単にできるかもしれません。

団地をまるごとシェアハウスにして住む。ぜひ、皆さまのご意見をお寄せください。

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