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団地再生物語
団地で「年をとること」と「ものを持つこと」を考える
column | 2013.10.1

団地ができてからひとつの世代が終わろうとしています。
団地の黄金時代ともいえる60~70年代、それから40年、50年がたとうとしています。当時20代だった人は、今は60代、70代となっているでしょう。

長い年月を経て、たくさんのものがたまっている家庭も多いことでしょう。高齢になると、ものを整理するのがおっくうになるものです。また整理整頓するのも苦手になり、どこにしまったかも忘れがちになります。
ある程度の年齢になったら、持ち物を整理して身軽になるというのも考え方のひとつのようにも思います。「いつかは使うかもしれない」という「いつか」も、もう「いつか」という言葉はないと、積極的なあきらめもつく年齢といえるかもしれません。

年齢とともに、ものが少なくなるといいことがたくさんあります。身の回りをすっきりさせて、いらないものを整理することで、気持ちもすっきりしますし、余計なことをしなくて済むようになります。
必要なこと、自分にとって大事なことを見極めていくことで、日々の時間を有効に使うことができるのです。

仕事を辞めた時、引っ越しをした時、子供が巣立った時など、機会を見つけて一気に片付けてしまうのです。団地の場合、思い切って場所を変えて、階段の上がり下りが楽な1階に引っ越したり、家族の人数に合わせて、少し狭い部屋に変えるのもいいかもしれません。

ではどうやって片付けるのか。わかっていてもなかなか片付けられない、と多くの人がいうでしょうが、この際、やるときは思い切って徹底して行うのです。
服なら服だけ、本だけ、小物だけ、アクセサリーなど、カテゴリーごとに集めて、徹底的に捨てるのです。「どうやって残すか」ではなく、「どうしたら捨てられるか」というように、捨てることを積極的に考えるといいでしょう。迷ったら捨てるのです。

こうして捨てることを前提にして暮らし始めると、不思議なことに、ものの大切さを感じとれるようになるものです。ものであふれている時には、ものの価値がわかりにくいのです。

ものを少なくして暮らし始めると、ひとつひとつは決して大きくない団地の部屋が、広く快適な空間になります。できればペンキを塗ったり床を変えたりして、古くなった家の内装も自分で少し手を入れるといいでしょう。たとえ賃貸といえども、長く住み続く団地での暮らし。少しの費用をかけて自分の暮らしにあうように楽しむのです。

最近では、団地も自分で手を入れることができるような仕組みもできていますし、今後ますます増えていくでしょう。

自分の暮らしに自分で手をいれること。そしてなにより、持ち物を整理して少ないもので暮らすこと。長く住み続けた団地が、ますます愛着のあるものに変わっていくのではないでしょうか。
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