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団地再生物語
団地に畑をつくる
column | 2014.2.11

最近では、家の近くに畑を借りて、野菜づくりを楽しんでいる人が増えています。いくつかの団地でもこうした、自分専用の菜園をもてるような団地もあらわれています。

上の写真は、東京の日野市多摩平にある「多摩平の森団地」。ここには5棟の建物が建ち、団地型シェアハウス「りえんと多摩平」、庭付きの「AURA243 多摩平の森」、高齢者向けのサービスアパートメント「ゆいま~る多摩平の森」の3種類の建物がたっています。

その中の「AURA243 多摩平の森」の住棟の畑はかなり広く、一区画が33~51m²、よくある市民農園などは本当に一坪(3.3m²ぐらい)ですから、それに比べるとずっと大きい庭です。そこには小さな道具を置ける小屋まであって、本格的な菜園を楽しむことができますし、バーベキューやテントをはって一日キャンプ気分で過ごすこともできそうな感じです。

実はこうした庭の部分、今まで駐車場だった部分を改変しています。かつては必須だった駐車スペースは、今では使う人も少なくなり、思い切って庭に変えたのです。立地にもよりますが、交通網が発達した現在、また駐車場も廻りに多くできる地域では、あえて敷地の中に駐車場をつくるより、菜園にすることで環境にも配慮した、そして楽しい空間に変えることができるのです。

こうした可能性はあらゆる団地でできそうです。住棟間隔の広い配置計画のある古い団地だからこそできる再編ともいえます。今までの共有空間を見直し、一部の駐車場を残しながらも、緑豊かな菜園の広がる住宅に変えていくことが可能なのです。

土に触れるという暮らし、そこには現代人が忘れてきた自然との接点があるのかもしれません。身体に刻まれた自然の中にいる心地よさ、私たち農耕民族の歴史が土を触ること、食物を育てることでよみがえらせてくれるのかもしれません。そして、自分でつくった食物を食べたり、近隣に振る舞ったりするその喜びはひとしおなものでしょう。

古い団地だからこそできるこうしたリノベーション。家の中だけではなく、共有空間を見直していくことが、団地をいっそう魅力的なものにするでしょう。

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