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団地再生物語
団地でシェアできるもの
column | 2015.3.24

MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトでは、「団地」という「建築物」(=ハード)を改修することそのものがではなく、リノベーションにより既存の団地に「新しい価値、暮らし」(=ソフト)を生み出すことを目指しています。言い換えると、「団地の住戸を改修するだけではない、さまざまなリノベーションのかたちがある」ということです。

団地の暮らし方の特徴は、「借りて住む」ということ、そして「集まって住む」ということでしょう。
「借りて住む」ことには、常にそのときの暮らしにあわせた部屋を選択でき、場所を住み替えられるという、気軽さ・便利さがあります。
また「集まって住む」ことで、隣近所とのコミュニケーションや相互協力ができます。「相互協力」というと大げさですが、例えば、いただき物のたくさんのリンゴを2~3個でもお隣さんにお裾分けすると、食材を無駄にしなくて済むので助かりますし、いただいた方ももちろん嬉しく、助かります。日頃から小さいことを助け合う立派な相互協力といえます。

この「借りて住む=暮らしにあわせて住み替えられる」と「集まって住む=隣近所とモノを融通しあえる」という団地の利点を活かすため、さまざまなものをシェアできる仕組みをつくってはどうでしょうか。

組合せができる家具や収納用品などを団地でシェアするのはどうでしょう。子供が成長して、間仕切りや収納が必要になったときに追加の棚パーツを借りることができ、子供たちが独立して間仕切りが不要になったら返却し、必要な人がまた借りる、というシェアの仕組みです。
自分の暮らしにあわせて自分でアレンジするためのデザインやモジュールを統一している、無印良品のユニットシェルフスタッキングシェルフのようなものだと、足したり引いたりが自在なので、より自由に暮らしのかたちを編集しやすくなるのではないでしょうか。

単に不要な家具などをリユースすることから、一歩進んだこのような家具のシェアは運営や保管場所など、まだまだ実現は難しそうですが、自転車や車などの団地内でのシェアはすでに取り組んでいる団地もあります

団地の駐車場の空きスペースを利用して、写真のように数台の車を団地内でシェアできれば、とてもエコでかつ合理的に車を利用することができます。

さらに、駐車場としてだけなく集会所などのスペースとこのようなカーシェアリングの仕組みを組み合わせてみるのはどうでしょうか。また、夏の間だけ幼児用の簡易プールを設置する、などなど、団地の人が集まるしかけをつくると、自然とコミュニケーションや情報交換の「場」として活性化されそうです。

「借りて住む」、「集まって住む」という団地の特性は、このように「シェアする」ことと相性が良さそうです。
「シェア」とは言い換えると「共有する」ことであり、その対象は「物」だけではなく、「場」や「時間」へと広げていけます。

今回提案した家具や車だけでなく、例えば友人や家族が泊まれる「ゲストルーム」や「パーティルーム」など、シェア・共有できるものは、まだまだたくさんありそうです。
個別の住戸をリノベーションせずに暮らしをリノベーションできる、団地ならではのシェアの仕組み、皆さんはどのように考えられますか。ぜひご意見、アイデアをお寄せください。

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