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団地再生物語
団地で新しい二世帯の発想「近居」
column | 2015.9.29

皆さんは「近居」という言葉をご存知でしょうか。
主に独立した親世帯と子世帯が、同居ではなく、すぐ近くで暮らす、という意味で使われることが多いようです。どのくらい近くかというと、作った料理などをおすそ分けできる、というイメージからきていると思われる「スープの冷めない距離」に住めたら理想的、とよくいわれます。

私たち日本人の高齢化が顕著になって久しいですが、親が高齢となり、子世帯から離れたところで暮らしているのが心配になっても、同居のための二世帯住宅を得るのは、建てる、買う、借りる、いずれの場合にしてもハードルが高い上に、それまで別居していた二家族がひとつ屋根の下に暮らす、ということ自体にも様々な難しい問題があります。

そこで、「近居」となるわけですが、その場合でもそれぞれの世帯にちょうど良い大きさ、間取、家賃の住居が、「スープの冷めない距離」にタイミング良く2軒空いていることは少なく、一般的にはやはり簡単ではないといえるでしょう。

団地でふたつの部屋を借りて住む
「スープの冷めない距離」が5分(コンソメスープではなく、ポタージュスープの場合、ですが(笑))だとすると、家と家の距離が、徒歩では400m、自転車の場合で1kmくらいになります。これは、団地のような大型の集合住宅なら十分に同じ敷地内でカバーできる距離といえます。
そして団地の場合、同じ団地内にいろいろな種類の家賃・間取の住戸が並んでいるわけですから、希望にかなう2つの部屋を、スープの冷めない距離で探しやすいのではないでしょうか。
すでにUR団地内には、「近居割」という制度があるのをご存知でしょうか。例えば、親世帯とその子世帯が同じ団地内や近くの団地で別々の住戸を借りる場合、家賃の割引をします、という制度です。詳しくはこちら

「近居」のメリット
先ほども少し触れたように親子二世帯で同居となると、スペースにある程度余裕があり、かつキッチンや浴室などの水まわり設備が二つずつあるのが理想的ですが、とくにそのような賃貸住宅は、ほとんどないと言って良いでしょう。かといって、一般的な間取りの賃貸住宅に二世帯で暮らすことで、お互いに強いストレスを感じながら暮らさなければならないとすると、双方が幸せに暮らせるとは思えません。
団地での近居なら、それぞれの世帯がそれぞれのペースで無理なく、しかもお互いを補完しあいながら暮らせそうです。

UR団地の場合、「近居割」の制度があり、また保証金/敷金/礼金も不要ですから、たとえば子世帯に子供が増え、借りている部屋が手狭になっても、また同じ団地内の広めの部屋に移ることも容易なのです。また、UR団地では現行の近居割引制度を拡大し、一部の地域では、例えば民間の戸建との近居でも割引が可能になるようです。
平日は、共働きの子世帯の幼児を親世帯が日中面倒を見ることができれば、双方にとって嬉しい限りですし、週末には、食事の準備も辛くなってきた親世帯の食事を一緒につくって一家団らんの時間をもつなど、近居は、人と住まいとの程よい距離を保ちつつ、お互いの世帯が助け合う、見守り合う暮らしです。

みなさんは、このような団地での近居、どのようにお考えになりますか。ぜひご意見をお聞かせください。

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