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団地再生物語
アートのある暮らし
column | 2017.7.25

暮らしを考える上で、収納やモノの持ち方といった基本も大切ですが、そこに加える「彩り」があるとさらに暮らしが豊かになりそうです。
住まいを段階に分けて考えてみましょう。まずは「暮らしの器」としての住まい、つまり建物ですが、自分の暮らし方に合った適度な広さがあるか、陽当りや風通しといった快適性を持っているかどうかがとても大切になります。
そして、その住まいに入れるモノの持ち方。どうしてもモノは増えがちですが、必要なものだけを持つように整理することで、必要以上に大きな住まいに住む必要がなくなります。
持ち物を整理したら、必要なものが必要な場所にあるように配置します。適度に棚や収納が必要です。ソファやテーブルなどの家具の配置は、利便性や快適性を同時に考えることが大切です。
ここまでが暮らしの基本だとして、さらにここに「彩り」を加えると、暮らしが豊かになります。例えば、アートを飾る。グリーンを置く。アロマを使う。といったことが考えられます。

下記は、面積78m²、3LDKのある団地の間取りです。玄関が中央付近にあり、左右に分かれる動線になっていて廊下が長くなっています。また、個室では和室が2室、洋室が1室あります。北側の和室は8畳もあり、現代ではあまり見られない床の間もあります。

この間取りのように、一般的に長い廊下は避けられる傾向があります。通るだけのスペースだとすると、空間が無駄に感じるからでしょう。今回は、廊下の生かし方を考えたいと思います。
例えば長い廊下をギャラリーに見立てて、絵画を飾れるようにしたらどうでしょうか? 通るだけではなく、鑑賞するスペースになりそうです。壁の天井際にピクチャーレールを取り付ければ、絵を飾ることができ、また、壁の厚みを利用して壁に一部穴を開け、そこにちょっとした小さなオブジェを飾れるスペースをつくることもできます。

「アートのある暮らし」をテーマに、この間取りをリノベーションしてみましょう。北側の8畳ある和室を2つに分けて窓際のスペースをアトリエにしてみました。北側なので柔らかい光が入り、アトリエ作業をするに最適なスペースとなりそうです。アトリエと寝室を半透明ふすまで仕切れば、寝室が暗くなりません。また、アトリエで制作した作品を廊下の空間ギャラリースペースに飾ったり、リビングやインナーテラスに飾っても良いでしょう。

さらに、キッチンを対面式にすれば、空間ギャラリースペースにあるアートを眺めながら料理をすることができます。もちろんリビングに飾るスペースを設けても良いでしょう。さまざまな場所でアートが身近にあるスペースをつくることがきます。
アートを飾らない場合もあります。その場合には、壁面のギャラリーは小物収納になり、ピクチャーレールには壁掛の時計を吊るしても良いでしょう。北側の窓際のスペースは書斎として使っても良さそうです。
 
「アートのある暮らし」をテーマに間取りを考えてみましたが、いかがでしょうか。今回のように廊下に課題のある間取りは多くありますが、それを逆手にとって、限られたスペースに少し手を加えるだけで、豊かな暮らしをすることもできそうです。
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