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連載:初心者が家を買う
他人の家をのぞき見(6) 都心部の木造狭小住宅
column | 2010.9.14

FUJI 男性・独身。30歳代後半。
私が「実際に家を購入するまで」の顛末記を連載することになりました。
アタマの中で考えているだけではラチがあかないので、他人が買った物件を見に出かけます。
いずれ、他人の家ではなく、自分の家の候補を見に行かなくては...。



みなさん、こんにちは。FUJIです。

前回に引き続き、私の友人のYさん夫妻の家についてです。

Yさん夫妻の家の特徴をかんたんにまとめると、

  • JR山手線のターミナル駅から徒歩5分という、都心部の土地を購入
  • それゆえ、非常に狭い土地
  • 建築条件付きの土地だったので、否応なく木造に決定
  • 狭小地なので、3階建てにして、床面積を稼ぎたい


という感じです。

地鎮祭というタイミングなので、建築図面はもう出来上がっていました。その図面を見せてもらいながら、Yさん夫妻にいろいろと話を聞きました。

狭小住宅のフロア構成はどうすべき?


3階建てとなると...、それぞれのフロアを何に使うのかをまず決定すべきかな、と思うのですが?

「1階は駐車場のスペースの分、居住空間は床面積が狭くなるから、使い勝手が悪いので...、2階と3階を、それぞれリビングダイニングルームにするか、寝室にするか、どちらかで迷ったんだけど、3階のほうが明るいから、長い時間を過ごすリビングダイニングにしたのね。それで、自然と2階が寝室に。」


で、1階は?

「1階は、暗室以外は...、特に使い道は決めてないんだけど...。」

ちなみに、Yさん(奥さん)はカメラマンです。撮影に必要な機材などが今の自宅にもたくさんあります。

「暗室以外の部分は、実際には、仕事道具だけでなくて、ウチのダンナの本とか雑誌とかCDとかDVDとかの置き場になると思うんだよねぇ...。」

確かに...。Yさんの今のお宅にうかがったことが何回かありますけど、とにかくモノが多いですよね。

「私もダンナもとにかくモノが多いのは確かだわ...。」

狭小住宅で、子ども部屋ってどうするの?


2階と3階は、1階で駐車場になっている部分も居住空間になっていて、1階よりも広いんですね。で、2階が寝室で、3階がリビングダイニングルームですね。


どちらも、基本的には一室空間になってるわけね...。確かに夫婦ふたりのあいだはそれが一番使い勝手がいいと思うけど、もうすぐお子さんが産まれるよね?(Yさんは現在、妊娠8か月です。もうすぐ第一子が誕生予定。) 子ども部屋ってどうするの?

「子ども部屋は、特に必要ないと思うんだよね。」

あ、そうなの?

「FUJIって、三人兄弟の末っ子でしょ? 子どもの頃に、『自分の子ども部屋』ってあったの?」

ありましたよ。高校の3年間だけですけど。中学生までは、兄貴と同じ部屋でした。

「私も四人兄妹の一番下だったから、同じような感じ。お兄ちゃんとお姉ちゃんが大学に行ってからかな、自分専用の子ども部屋が持てたのって。中学生のときは、『自分の子ども部屋が欲しい」って思ってたんだけど、なければないで、なんとかなるもんでしょ? それに、子どもが『どうしても子ども部屋が欲しい』って言ったら、ついたてとかで2階の寝室を区切ってもいいと思うし。それまでは、親子三人、一緒の寝室でいいよ。ウチのダンナも、『子どもが小さいあいだは、親子三人川の字で寝たい』って言ってるもん。」

僕も、「子ども部屋は不要」派なんですけど...、なるほどねぇ...。

「それよりも心配なのは、やっぱり収納のことなんだよねぇ。今、賃貸で借りているマンションと、今度建つ家は、床面積はそんなには違わないんだけど、この図面を見る限り、今持っているモノ全部が新しい家に収まるとは、とても思えないから......。やっぱりワンフロアのマンションのほうが、モノの収納に向いてるのかなぁ?」

そんな大きな差はないと思いますよ。単純に、Yさんの家は、リビングダイニングルームにも、モノが溢れかえっているじゃないですか。新しい家の図面を見ているだけだと、収納スペースしかモノの収納場所がないように思えるから、そんな気がするだけですよ。多分、新しい家でも、床にモノが溢れかえって...。(笑)

「それは嫌だー!(笑) とにかく、ダンナとふたりで、週末になると『引越しまであと半年もないから、とにかくモノを整理しよう』って言ってるんだけど...、なかなか進まないわ...。」

(ここでYさんのダンナさんが「僕はちゃんとやってるよ。やってないのは○○(Yさんの名前)だけだよ」とツッコミが...)

狭小住宅だからモノが置けない、んじゃなくて、モノをちゃんと整理すればいいだけなんですよね。不要なものは持たないっていう...。Yさんが狭小住宅を購入した、って聞いたときは、「えっ、Yさんの家というと...、モノで溢れかえっているのに、狭小住宅で大丈夫?」なんて思いましたけど...、そんなことないんですよね。ほとんどのモノって、実は不要なものだったりするわけですから。

「そう、だから、狭小住宅にしようって決めたときに、モノの整理をするいい機会だなぁ、って。」

家が狭いと、何が得なの?


Yさん夫妻にひとしきり話をうかがったあとも、いろいろと考えました。

このところ、「貯金もろくにないにもかかわらず、自分の家を買う」ということをいつも考えているためか、どうも「家って、狭いほうがいいんじゃないか」と思うようになっているのです。

もちろん、大きな家があれば、きっといいこともあると思います。広い庭を眺めながらゆったりと過ごす、とか...。でも、私は仕事上、土地の価格が高い都心に住むのが便利だと感じています。両親から譲り受けるような土地も財産もないですし...、家を購入するとなるとどうしても高い買い物にならざるをえません。

(地方や外国に移住する、という選択肢もあるのかもしれませんけど...、仕事のことを考えると、なかなか...。)

となると、広い土地を購入し、大きな家を建てるとなると、大きな額のローンを抱えることになります。大きな家に住むことが、高額のローンという負担を超えるほどの価値があるのか...。個人的には、ほとんどないんですよね。

家が狭いと、「掃除などが楽ちんだ」とか「修繕費も安くて済む」とか、小さなことですけど、いろいろとメリットがあります。さらに、狭い土地でよければ、私の予算でも都心に近い箇所に土地を買える可能性があります。利便性の高い都心部に住んで、毎日の通勤も楽、という利点もあります。

Yさん夫妻の家が出来上がったら、新築祝いを口実に、さっそくお邪魔して狭小住宅の良さについて改めて聞いてみたいと思っていますので、お楽しみに。

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