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住まいのかたちコラム
リビングについて考えよう
column | 2008.5.13

理想のリビング
皆さんはリビングではどのように過ごしているでしょうか?
家具はもちろん、絵画や彫刻などの置物などもあるかもしれません。ラグや照明など、いろいろな工夫をして居心地のいいリビングを演出している事でしょう。そこでの過ごし方も、テレビを見たり音楽を聴いたり、本を読んだりと人それぞれです。

リビングの理想形は、L字型のロングソファが置かれ、主人と奥さんの、2人分のアームチェアが並びます。暖炉があるとさらに西洋のリビングに近づきます。
広さは最低でも15帖くらい、欲をいえば20帖ぐらいは欲しいものです。
しかし、普通の家庭ではこんな大きさのリビングは実現できません。
では現代のリビングでは、皆さまはどのように過ごしているのでしょうか。

3月に実施した「TVとの付き合い方」についてのアンケートの中で、テレビを見るときのスタイルについてお聞きしたところ、床に座りながらという人が58.2%いらっしゃいました。
リビングには家具などを何も置かずに、ラグなどをしいて床に座ったり、寝転んだりして過ごしている人も多いようです。あまり広くない日本の家では、床座は便利かもしれません。

リビングの歴史
リビングは応接としてスタートしたと考えられます。
応接に使う部屋だけ洋間という家が、昔はよくありました。
こうした応接がない家でも、日本の民家には床の間付きの座敷が多くありました。そこは、お客様をもてなす部屋として使われました。床の間には絵画や書などが置かれ、権威や豊かさ、知識などを表していました。

普段ほかの用途に使われることがあっても、来客の時のために家の中で一番格式の高い、立派な場所を用意していたのです。
こうした人をもてなすことを意識した空間が、後のリビングの原型となっていくと考えられます。そのような理由で、リビングの原型は気持ちがいい、居心地がいいというだけでなく、社会に対して家の格式を伝えるような役割も持っていました。

しかし現代は、来客の数はすっかり減ってしまいました。会社の同僚が家を訪ねてきたり、親戚が来たり、そうした場面はずいぶんと少なくなりました。ホームパーティをすることに憧れた時代もありましたが、今や街の中に安く、簡単にパーティができる場所がたくさん現れたのです。

そしてリビングは、だんだん「家族の生活」を中心としたものになっていきます。
たとえば、食事の後家族そろってテレビを見る、ゲームをする、お茶を飲む。ご夫婦でお酒を飲みながら、音楽を聴く、DVDを見る。家族の団らんの場所に変わっていくのです。

現代のリビングは、家族の団らんだけでなく、一人一人がリラックスできる場所にもなっています。最近ではカウチソファといった、足を伸ばして座れたり寝たりできるものも良く見かけます。
今やリビングの使い方にルールはなく、自由な空間へと変わってきています。

変化していく空間
リビングという空間は、ここ50年程で大きく変わりました。そこには社会の変化も、家族という意識の変化もありました。茶の間に家族の団らんという意識が芽生えたのはついこの間のことでした。家族という概念もどんどん変化していくでしょう。リビングは家族にとって、そして一人ひとりにとっても、自分らしい時間を手に入れる大切な場所となっていくでしょう。

2008年5月13日配信 無印良品の家メールニュース Vol.85より

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