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住まいのかたちコラム
スケルトンハウスについて
column | 2009.3.10

新築マンションを購入する時にスケルトン(構造体)で購入し、インフィル(間仕切りや設備)を自分で自由につくることはできないのでしょうか。
それは上の写真のようにリノベーションで仕上げを剥ぎ取って、床も壁も天井も仕上げていない状態から考えることに似ています。設備類もなく、配管もしていない状態。こういう状態で集合住宅を購入できないものでしょうか。

中古物件とリノベーションについてお聞きした第2期第2回住まいえらびについてのアンケートでは、そのメリットとして43%の方が「間取りが自由であること」と答えていました。新築の戸建て住宅のように自分の好きな建築家と自分の暮らしに合わせた間取りをつくりたい、そう思っている方は多いと思います。
私たちは、集合住宅でありながらスケルトン(構造体)の状態で購入できる家の考え方を「スケルトンハウス」と呼ぼうと思います。

さて、このスケルトンハウスには大きな課題があります。
建築基準法上、すべての建物は完成させるための設計がされており、設計通り完成させなければなりません。設備配管のつなぎ込みがされていない建物は工事途中と見なされます。そしてあらかじめ設計していたものと異なった場合、新たな間取りには変更届けをしなければなりません。また未完成の家には住宅ローンはつきませんし、購入してからさらに工事をする費用は、リフォームローンを使わなければなりません。

こうした問題を解決して、自由に自分の思い通りの集合住宅を建てようとしたのが、コーポラティブハウス方式の家づくりです。コーポラティブハウスは、希望の土地を購入したい仲間が集まって建設組合を結成し、そこに0から一緒に集合住宅をつくっていきます。スケルトン(構造体)は、建設組合の総意で決定するものの、インフィル(間仕切りや設備)はそれぞれの世帯ごとに自由につくることができます。家の間取りや素材、仕上げだって自由に選べる。そんな家づくりが可能です。

こうした家の建て方をサポートする会社がいくつかあります。(コーポラティブハウスで検索をしてみてください。)そのような会社は組合の作り方やローンの組み方、建築の仕組みや建築家との調整役、ゼネコンの選定のお手伝いなどを行っています。

しかし、「スケルトンハウス」はもっと簡単に、無理なく、安心して、自由な住まいを手に入れる方法を考えています。
通常の分譲マンションと同じようにデベロッパーが存在して、間取りも設備類も仕上げも、すべて自分で選べるような仕組みです。
冒頭に申し上げた、集合住宅を完全なスケルトン状態で購入するというのは、現状では難しそうです。しかし、結果的にはかなり近いものを手に入れることができるところを目指してみたいと思います。
「スケルトンハウス」は、戸建ての注文住宅の自由さと、集まって住む集合住宅の合理性と、両方のよい所を合わせたものと言えそうです。

無印良品では「自分の家は自分でつくる」という視点でもう一度、新築の集合住宅・分譲のありかたを考えてみたいと思います。
スケルトンハウスは新築の集合住宅を限りなくスケルトン(構造体)に近い状態で手に入れ、インフィルを自由に、自分の思い通りにつくるということです。
スケルトンハウスという考え、いかがでしょうか。

2009年3月10日配信 無印良品の家メールニュース Vol.125より

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