みんなで考える住まいのかたち

  • もっと家の話をしよう
  • 入居者インタビュー
  • 住まいのコラム
  • アンケート
  • ちんぷんリノベ村
  • 小さい住まい
住まいのかたちコラム
39歳の女性が大切にする「わがまま」な暮らし
column | 2009.9.22

今回は、実際にマンションの購入を検討されている方に「理想の暮らし」についてお聞きし、その暮らしを実現できる間取りを考えたいと思います。

好き勝手に言ってもいいの?
都内にお勤めのAさん(女性・39歳)は現在、三軒茶屋(東京都)に一人で賃貸マンションにお住まいです。広さは約41m²で間取りは1LDK。Aさんが物件を購入しようと考えたきっかけは、今のお住まいが狭く感じることや、以前から静かで緑の多いところに住みたいと思っていて、家に入っていた今回の物件のチラシと無印良品のホームページを見て興味をもったからだそうです。また、お仕着せのものではなく、自分に合った間取りや仕様で暮らしたいそうです。「自分の理想を実現する暮らし」これは誰もが望んでいることではないでしょうか。

そんなAさんは、今回の物件の概要や特徴をすでにチラシやホームページで調べていて、こちらから説明をすることはほとんどありませんでした。理想の暮らしについてお話を伺う際に、最初に言われたのは「好き勝手に理想を言ってもいいの?」でした。それは、今回の物件の特徴を既に知っているAさんだから言えます。お仕着せの間取りや仕様であれば実現しない住まいが、自由設計ができる今回の物件で実現できるからです。

友達が集まりたくなる場所にしたい
Aさんの楽しみの一つは、休日に友達を家に呼んでお酒を飲んだり食事をすることです。現在のリビングダイニングは、8.5畳なので、ソファを置くことができず、友達が大勢来た時は、自分や友達が床の上に直接座ることもあるそうです。「もっと大きくて明るいリビングダイニングにして、念願のソファを置きたい」とAさんは言います。友達を大勢招いたとしても、みんなにゆったりとくつろいでもらいたいということです。

また、「キッチンは明るい場所にして、対面キッチンで出来るだけオープンにしたい」とAさんは言います。
明るくて、開放感のあるキッチンであれば、みんなが集まってきやすく、料理も楽しそうです。開放感があれば料理中もみんなと会話ができそうです。窓際にリビングダイニングとキッチンを並べると良さそうです。
逆に寝室は寝るだけなので、暗い場所でもよいそうです。

家事時間を短縮して自分の時間を大切にしたい
家事を効率的にこなすには、動線が大切です。日中、忙しく働いているAさんの希望は「料理をしながら洗濯をしたい」。料理をするキッチンと洗濯をする洗面室を隣にして行き来をしやすくし、その間の扉を引き戸にして、家事中は開けておき、お風呂に入る時は閉めておけるようにすると使いやすそうです。また、2方向に出入り口をつくって回遊動線とすれば、さらに動きやすそうです。掃除を効率的にこなすには、間仕切りを少なくし、また部屋をシンプルな形状とするのがポイントとなりそうです。

リビングでゆっくりと本を読みたい
家事を効率的にこなした後は、明るいリビングでゆっくりと本を読みたい。Aさんは本が好きなので、「リビングに本を並べたい」と言います。好きな本が綺麗に並べられる本棚をつくって、ソファはその本棚に向けて好きな本を見やすくすると良さそうです。

バルコニーでハーブなどの植物を育てたい
お料理に使うハーブや、水場が近くにあると良いので、バルコニーの近くにキッチンを持ってくることにします。また、バルコニーに室内のフローリングと同色のウッドデッキを引くことで、空間が広く見え、大切に育てる植物も室内からインテリアの一部のように綺麗に見えます。

モノを出さないですっきりとさせたい
「キッチンには家電製品、洗面所にはタオルが溢れていて、もっとすっきりとさせたい」 キッチンをオープンにすると収納が少なくなりがちなので、対面キッチンの背面に十分な収納を配置します。また、「収納しているモノをみせたくない」ということなので、収納を建具などで隠せると良さそうです。また、ゴミ箱はかさばってすっきりしないので、隠せるように工夫をしないとなりません。
また、Aさんは「部屋にコード類を出したくない」と言います。TVを壁掛けにしてコード類を壁の中に通すようにし、コンセントを丁寧に配置する必要があります。このコード類やコンセントの配置をあらかじめ設計できるのが、自由設計の大きな特徴と言えます。

ナチュラルな雰囲気にしたい
Aさんは雑誌をお持ちになって、「こんな感じにしたい」とその中の写真を見せてくださいました。美容院で似たような風景を見ますが、自分の髪型を理想の髪形に変えて理想の自分へと近づく気持ちになるように、普段いる空間を理想の空間に変えることで理想の暮らしに近づくことができ、理想の自分にも近づくことができるのかもしれません。

さて、その写真を見ると、床は無垢材で比較的薄い色のフローリング、壁は白でムラが若干あって味のある塗り材、古材を使った棚にはところどころセンスの良い雑貨が綺麗に置かれています。いわゆる「ナチュラル系」です。
また、いくら素材が良くても、エアコンや照明がその雰囲気に合わなければ台無しです。エアコンはカフェなどでよく見かける天井に隠すタイプとし、照明も天井に隠すダウンライトが良さそうです。

無印良品の冷蔵庫が好き
色々な会話をしているうちに、Aさんは無印良品の冷蔵庫が好きだということがわかりました。特に冷蔵庫の取手の部分のシンプルさが好きなようです。冷蔵庫の取手のデザインをキッチンの引き出しや家具の取手として使うと良さそうです。お酒好きなAさんは無印良品のワインセラーを新居には置きたいそうです。ぜひ、その場所も確保しましょう。

Aさんの暮らし
Aさんが大切にされている「暮らし」を色々聞くことができました。
これをベースにして、オリジナルの間取りを作成しました。

いかがでしょうか。Aさんから聞いた「理想の暮らし」を色々取り込めたのではないでしょうか。
Aさんからのコメントを紹介します。

「とても満足しています。ありがちなキッチンの場所や、不必要な仕切りがなく、とても理想的です。
一番希望しているリビングとキッチンの開放的な関係+窓(光と通気性)が、とても気持ち良さそうです!!
あとは家具をどう合わせていくか、夢が膨らみますね。
やはり家は自分が一番心地よく時間を過ごせるようにしたいので、自分の考えがこのように反映されていくのは、本当に素敵だと思います」

さて、今回Aさんから出された希望は「わがまま」な暮らしでしょうか。
友達を呼びたくなる空間や、好きなモノや素材に囲まれた暮らし、とても実現してもらいたいと思える「普通」の暮らしだと思いますがいかがでしょうか。しかし、お仕着せの間取りや仕様の中で考えてしまうと、この希望はなかなか実現できない「わがまま」な暮らしになってしまうでしょう。
こんな「わがまま」な暮らし、皆さんはしたくありませんか?

みなさんのご意見・ご感想を
お聞かせください。