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住まいのかたちコラム
続・ひとつながりの空間 ~部屋を仕切らないということ~
column | 2011.6.7

前回「ひとつながりの空間 ~部屋を仕切らないということ~」について書いたところ、たくさんの方からご意見をいただきました。
今回は続編として「ひとつながりの空間」の間取りについて、もう一度考えていきたいと思います。

いただいたご意見には、共感するという方も、また反対意見としてプライベートな空間も大切ではないかという意見もありました。
確かにプライベートな空間をどう考えていくのかは家をつくるときの大きな課題です。木の家がひとつながりの一室空間の提案をしたことに対して、窓の家ではゆるやかに部屋と部屋がつながり、プライベートな空間をたもちながらも、家の中にも窓をつけて家族の気配を感じるようにと考えました。視覚や音をゆるやかにさえぎりながらも、窓を通して光や人がつながっていく、という空間を意識したのです。

決して大きくない現代の家をどう広く使っていくのかを考える時には、仕切らずに空間を大きく使うというのはひとつの解決策であるようにも考えられます。

たとえば寝室だけを最小限の大きさにして、家事や読書、仕事など、寝室から寝ること以外のすべての機能を外に出してしまうという間取り。昼間の時間は大きな空間の中で家族それぞれが自由に暮らしている。そんな暮らし方もありそうです。

もちろん、暮らし方は家族によってそれぞれの違うもので、どれが正しいということはありません。
さらには時間軸で考えると、必要最小限の状態で家づくりをスタートし、途中で間取りや設備を追加し、また家族の形態が変わったらもとに戻すというのも考え方のひとつです。
必要と思われるものをはじめからすべて盛り込むのでなく、家族や環境の変化にあわせてプラスをしたりマイナスしたりしながら変えていく、そういう考え方も大切な気がします。

なぜなら家というのは、プロダクトのように完成品された「製品」ではないので、最小限の状態から住みながら付け足していくほうが合理的といえるからです。長い時間を振りかえってみると、家は10年に一度くらいは何かしら手を加えていくものです。であれば、将来のことより今の暮らしを考えて家をつくる、そして将来の自由度を担保するような構造であることが大切になります。まずは「今」の暮らしをどう豊かにしていくのかを考えてみてはいかがでしょうか。

もう一度間取りについて考える
これからこの「住まいのかたちコラム」では、もう一度間取りについて考えていこうと思っています。必ずしもひとつながりの空間という提案だけでなく、あらためてどのように空間を仕切っていくのか、ということを考えてみようと思います。
リビングの過ごし方、ダイニングでの過ごし方、現代の家族の団らんとはどういうものなのか。今まで当たり前と思っていた既成の概念を少しだけ広げて、これからの"住まいのかたち"をみなさんと一緒に見つめ直していきたいと思います。

また目に見えることだけでなく、目に見えない快適さについても考えていきます。これもたくさんの機能を満載するのでなく、最小限の状態を組み合わせて、どこで調和させるのかを考えてみたいと思います。自然の仕組みをよく観察しながら、温度や湿度、風の流れなどをどうコントロールできるのか、家の豊かさと快適さのために工夫を加えて住みこなしていく事が大切に思います。

みなさんにとって家とはなんでしょうか。豊かさとはどういうものでしょうか。ぜひ、ご意見ください。

みなさんのご意見・ご感想を
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