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住まいのかたちコラム
風の通る家
column | 2011.11.8

今回は、風の通る家について考えてみたいと思います。
マンションの間取りはどうしても玄関側が閉じてしまうものです。
風を通したくて、ベランダ側の窓を開けても、マンションの家の中はなかなか風が抜けません。
そんなとき、玄関の扉を開けると風が一気に抜けるような経験をみなさんもしているのではないでしょうか。

下の間取り図は、その玄関付近を解放し、土間にして、さらに玄関側の壁をガラスにしてみました。

土間のある空間、風が通るだけでなく、近隣とのコミュニケーションの場としても活用するのはどうでしょうか。日本家屋にある縁側のように、玄関先がコミュニケーションの場となります。家の中まで入らなくても、お互いの隣家を気遣ったりあいさつをしたりと、ゆるやかなコミュニケーションが生まれそうです。マンションの画一的な廊下を、昔の"向こう三軒両隣"のような空間にする提案です。

それぞれの家の前に、ガラス越しに土間の中をしつらえることで、中の気配を感じることができるでしょう。もちろんプライバシーなどが気になる方は木製のルーバーなどをつけるというのもいいかもしれません。昔の町家の入り口のようにもすることができるでしょう。
そのほか、セキュリティーについても考慮し、土間と部屋の間にもうひとつ鍵をつけるというのもありそうです。

人口が縮小し、高齢化が進む日本ですが、その解決の一つは近隣とのコミュニケーションではないかと思います。2020年には単身世帯が、多世帯を上回り、なんと2050年には40%近くが65歳以上になるとも言われています。
こうした日本の未来を考えるとき、かつての日本にどこにでもあったような風景が、これからの暮らしのかたちを変えることになるかもしれません。

玄関近くの縁側のような空間で過ごすことで、近隣との関係をつなぎあわせてくれるかもしれません。そして土間と部屋の間の壁を開けば、その場所はベランダから廊下まで一気に風が抜けていくとても快適な場所となるに違いありません。家の中の扉もできるだけ引き戸にして開放的にすると風は部屋の隅々まで通るでしょう。

風の通る家、いかがですか? 皆さんのご意見を教えてください。

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