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住まいのかたちコラム
続・風の通る家
column | 2011.11.22

前回、「風の通る家」について書いたところたくさんの方から、共感のご意見をいただきました。

日常の暮らしで、なかなか風が通らないことの悩みや、玄関を開けると強い風が通り抜けてしまい、もっと穏やかな自然の風を家の中に取り込みたいと思っている方がとても多いこともわかりました。でもセキュリティーや視線の問題も気になりそうです。
そこで今回は少し間取りを改良してみました。

まず、玄関まわりのガラスの前にルーバーの扉をつけてみました。
ルーバーとは、室外に取り付けるブラインドのようなもので、目隠しの効果があります。二重の扉をつけることで安心ですし、暑い時はガラスをあけてルーバーだけを閉じ、風を取り込むこともできます。
もちろん、ルーバーもあけて、ガラスだけや、ガラスも開いて、風と光を取り込み、外と一体の空間としても使えます。状況によって使い方も様々な選択ができますし、外から見た表情も家それぞれの違いが生まれて、廊下が昔の古い町並みのように、それぞれの個性も演出できるでしょう。

またベランダ側も考えてみました。
ベランダの手すりの外側に玄関まわりと同じようにルーバーをつけて、さらに、家の中とベランダとの間のガラスの内側に障子を入れてみました。
日差しの強い夏には外のルーバーを閉めて、ガラスをあければ、そこは快適な縁側空間になりそうです。反対に寒い冬にはガラスだけでなく、障子も閉めることで断熱効果もありますし、結露も防げます。

このように家の中と外の間の仕切りを何重にもすることで、気候の変化や使い方の自由度を上げてみました。
さらにルーバーは、家の中に陰を作り出します。陰は空間に奥行きも作ります。光は陰によって意識されるものです。
戦後日本の住宅は均質な明るさを求めて作られてきましたが、家の中に陰影があることで空間はもっと豊かなものへと変わっていくことができるでしょう。風を通して陰影をつくる、かつての格子戸のようなものを家の中と外の間につかってみるというのはどうでしょうか。

風鈴などをつけて風の音を楽しむというのもいかにも風流です。涼しさは音や目でも感じるものです。五感全体を使いながら暮らしていくことは現代人にとって忘れていきそうな自然とのつながりを取り戻すことにもなりそうです。
今回の提案、二重の引き戸、セキュリティーや視線の問題を解決しながら、自然な風を通していく。いかがでしょうか。皆さんのご意見をお待ちしています。

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