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住まいのかたちコラム
賃貸という住まい方
column | 2012.4.10

「賃貸」に住み続けるということ、みなさんはどう思いますか。家は所有した方がいい、多くの方はそう思っています。
しかし中には、ずっと賃貸、または現在は住まいを所有しているけれど将来は賃貸の方がいい、という方がいます。それは金銭的なことだけでなく、どういう暮らし方をしたいのかということに大きく関わるように思います。

第3期第3回「あなたの暮らしについてのアンケート」にて、現在お住まいの家と、将来住み替えたいと思う家が、「所有」か「賃貸」かを集計したところ、将来住み替えを希望している人うち、67%の人が「所有」を希望しています。

さらに、「所有」か「賃貸」か、将来の住み替えを分解すると以下のようになります。

今もこれからも賃貸派の方(「賃貸」から「賃貸」を希望する人)は14%、現在所有しているけれど将来は賃貸の方がいいという方(「所有」から「賃貸」を希望する人)は6%となっており、あわせて20%の人が、将来の住まいに「賃貸」を希望しています。

これは、年代や住んでいる地域によって、さまざまな背景があることでしょう。
気に入った場所に、また好きな建物に、洋服を着替えるように住んでいくという暮らし方もあるように思います。家の大きさや必要性は、家族の成長にあわせても変わっていくものです。気に入ったマンションや、地域に親しい人やコミュニティーがあれば、同じマンション内で住み替えるというようなこともあるかもしれません。

独立した子供と、また高齢の両親と、同じマンションに住むというのはとても便利にも思えます。家族の成長を家の中だけで完結せずに、近くの「賃貸」の住居を利用し「スープのさめない距離」の関係を保つことも可能でしょう。
それ以外にも、友人や仲間と部屋をシェアしたり、持っている仕事の状況に合わせて事務所も近くに借りたりと、あらためて「賃貸」という住み方には、様々な可能性を秘めているように思います。

ただそう考えると、今の「賃貸」のマンションやアパートでは、どうも物足りない気もします。
分譲マンションのような広いエントランスや、住人みんなで使えるような共有の空間が少ないのが普通でしょう。むき出しのメールボックスといったしつらえや、セキュリティー面についても未整備な場合が多いようです。
部屋の仕様や間取りについても、分譲マンションに比べると「賃貸」は見劣りします。もっと素敵な「賃貸」があればとも思います。住まいのかたちコラムで今まで取り上げてきたような、建築家が手がけたリノベーション物件であったり、仕切りのない一室空間であったり、「賃貸」だからこそもっと個性のある住まいというのもあるのではないでしょうか。場合によっては、入居後、内装も自分の好みで変えられたりすることもできればいいと思います。

人口も縮小し、少子化の現代においては、今後ますます不動産も余ってくると言われています。だからこそ、住み手にとっての住まいの選択枝が多くなればと思います。

「賃貸」の住まいの選択肢は、暮らし方、働き方、そして高齢化へと向かう暮らし方への解決策を持っているのかもしれません。一つの場所、一つの家に住み続けていくのか、またはその時の状況に合わせて自由に住み替えていくのか。それは生涯を通して、住まいにかかるお金はどっちがお得か...ということではなく、どのような暮らし方をしたいのかということに大きく関わるように思います。

皆さんはどう思いますか。今回は「あえて賃貸にすみ続けたい」というご意見、また、「こんな借り方をしている」というようなご意見などもいただければ幸いです。

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