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住まいのかたちコラム
部屋を家具として考える
column | 2012.12.11

今回は少し突飛な家を提案してみます。実現するにはいくつかハードルがありそうですが、家をつくるときの考え方として、ひとつ提案をしてみたいと思います。
今回の提案は、家の床をあえてつくらずに、大きな空間に様々な機能をちりばめた空間をつないでいく、という考えです。部屋をつくるというより、それぞれの機能を「家具」として考えています。
下の図をご覧ください。

大きな体育館のような空間に、個室、書斎、ダイニングキッチン、バスというようにユニットを立体的に配置していくのです。それぞれの場所には階段やはしごで移動していきます。
こうしたユニットを、始めからつくるのでなく、あとから付け足していくというと考えです。必要に応じて、例えば子供ができたら子ども部屋を付け足すといった具合です。

かつて1960年代にメタポリズムという建築運動がありました。丹下健三率いる日本の建築家が発信した運動で、世界中に広がっていきます。建築を生命体のように、必要な機能を後から足したり引いたりまたは移動したりと、建築をひとつのシステムとしてとらえ、その展開は建築単体のみならず、都市全体をこのシステムの延長として考えた壮大なプロジェクトを次々と提案していきました。

今回の提案もそうした考えにヒントがあります。家の機能を「家具」として考えるのです。
まずは大きな空間をひとつつくって、あとから「大きな家具を置くように」必要なものをつくって配置していくのです。
そしてもうひとつ重要なことは、いらなくなったら取るというのはどうでしょうか。もしかしたら車輪をつけて動かすなどというのもあるかもしれません。必要に応じて好きな場所に「家具」のように移動するのです。今回の提案では、家の柱や梁(はり)といった構造体をあえて露出することによって、その部分にあとからユニットを取り付けられるようにしてみました。実際に取り付けるには工事も必要で、家具のように簡単にはいかないでしょうが、しかし通常のリフォームなどに比べれば、始めからこうした仕組みを考えることによって暮らしの変化への自由度はぐっとあがりそうです。

部屋を家具として考える、いかがでしたでしょうか。みなさんのご意見をお待ちしています。

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