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住まいのかたちコラム
アスファルトをはがして人のための道をつくる
column | 2013.9.24

現代の日本の道路は、どんな細い道も舗装されています。でもそれは、車が通る前提です。雨でぬかるみがないように、歩きやすいように、どんな道もアスファルトで覆われています。
でも本当にそれは、必要なのでしょうか。もしかしたら日本の風景は、道路をアスファルトにしたことで随分と均質化され、楽しみのないものになってしまったのではないでしょうか。

下の写真はイタリアの古い街と、街の外の山道です。
街の中は石畳の道、車もスピードを出しては走れません。昔の馬車が通る幅でできているので、車が通るにもぎりぎりの幅ですが、そもそも街の中には住民だけが入れるもの、このくらいの幅でも十分なはずです。

このようなイタリアの中世の城壁都市は、城壁から外に出ると砂利道で車も走りにくいのですが、それでも通行量が少なければこの幅でも十分ですし、むしろ自然との距離が身近にもなります。
こうした道を歩いていると、人が歩く道とは歩きやすさだけでないように思うのです。
道ばたに花が咲き、緑がはみ出している道。植物をよけて歩くのも、たまには緑の中をかきわけて寄り道をするのも、悪くないものです。水たまりやぬかるみもありますが、それでもアスファルトよりずっと風情があるようにも思うのです。日本の風景をつくっている道路、日常の暮らしの便利さを追求するあまり、どこでもすぐにアスファルトにすることが本当にいいのでしょうか。

道路の幅も考える点があります。消防車などの緊急車両が通るために日本の道路の幅は決まっているのですが、緊急のときに通れる工夫をしながらも、通常は人間のスケールに合った街づくりのほうがずっと気持ちがいいですし、散歩も楽しくなります。
ヨーロッパの小型車が発達した理由は、こうした街の構造によるものですが、車を中心とした街づくりではなく、人のスケールに合わせたまちづくりにすることのほうがずっと気持ちのいいものです。
日本の昔の路地のように、車も通れない街を思い出してみてください。緊急車両の課題が解決するならば、今あるアスファルトをはがして、昔のような道に戻すことも考えてみたいものです。

アスファルトをはがしてみたい、そんな風に考えてみたのですが、皆さんはどう思われますか。ご意見お寄せください。

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