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住まいのかたちコラム
「どんな家にするか」の前に決めること
column | 2014.12.2

家は「暮らしの器」
一戸建て、マンション、新築、分譲、賃貸、リノベーション。
ひと言に「家」といっても、いろいろなかたちがありますが、すべてに共通しているのは、「家は暮らしの器」であることです。
食器は「料理の器」ですから、料理に合わせて色やかたち、素材が選ばれます。食器に合わせて料理を考えることはあまりありません。
もしも、とても素敵な食器に出会って、そこに入れる料理のイメージなしで購入したとすると、その時点でその食器は食器本来の役目を失っていることになるのではないでしょうか。
同じように、「家」が暮らしの器なら、家は暮らしに合わせて選ばれるべきです。どんなに豪華で格好の良い家でも、自分の暮らしに合わない家に住むべきではありません。

ところが、この当たり前のことが、そう簡単ではないようです。
お味噌汁にはどんな高価なスープ皿より、味のある和食器のお碗の方が合うことは経験的に知っていても、自分の暮らしに合う家はどんな家なのか、誰も教えてくれないからです。

どんな家に住みたいか
世の中には、どんな家をつくるかのハウ・ツー本や素敵な事例集などはたくさんありますし、「賢い土地の探し方」「失敗しない資金計画」などを教えてくれるセミナーもあります。もちろん、それらはとても大事なことですし、きちんと学ばなければいけないことです。しかし、これらが教えてくれることは、あくまで「家」という器のあり方です。
料理に例えるなら、良い器は世の中にたくさんありますから、私たちが本来考えるべきなのは、器の中身、つまり料理の方です。まず、何を食べるのか、食べたいのかを決めなければなりません。自分一人で食べるのなら、自分の食べたいものだけを考えれば良いかもしれませんが、誰かと一緒に食べるなら、食卓につく全員の調整が必要です。そしてかけられる時間、コスト、栄養バランスなどを考えて、やっと何を食べるのかメニューが決定できるわけです。

これから誰と暮らしますか?
「暮らしと、その器としての家」も料理と同じではないでしょうか。
「どんな家」にするか悩む前に私たちは、家という器の中身、つまり「どんな暮らし」にするかを決めなければならないはずです。
「暮らし方」を決めましょう、といわれると漠然としすぎていて途方に暮れてしまうかもしれませんが、家という器の中での暮らしを、器に入れる料理に例えて考えると、ことはシンプルになってきます。

まず考えなくてはいけないのは、あまりに当たり前すぎて意外と思われるかもしれませんが、「誰と暮らすか」ではないでしょうか。
「自分ひとり」「+妻(夫)」「+子供」「+親」「+兄弟/親戚」「+他人」と選択肢は意外に多いのです。また、年代とともに変わっていきます。
「誰と暮らすか」とは、暮らしを考えるときの最初の一歩、そして最も重要な要素であるといえます。誰と暮らすのかを考え、決めるだけで、家づくりが始まるのです。

どのくらいの予算で、どんな家にするのかは、豊かな暮らしを支える大事な要素です。しかし、これらを先に考え始めると、こんな家ができるんだから~と、人を置き去りにして暮らしを家に合わせてしまいそうです。

大事なのは、家という器のかたちではなく、これから誰と暮らしていくか、そのときにどのような暮らしができるのか、という器の中身をまずじっくり考えることではないでしょうか。
家に暮らしを合わせるのではなく、暮らしに家をあわせるための家づくり。皆さんなら、家を選ぶときに何を優先して考えますか? ご意見をお聞かせください。

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