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住まいのかたちコラム
バルコニーを縁側のように使う
column | 2015.1.13

皆さんは、バルコニーをどのように使われていますか?
マンション・戸建住宅にかかわらず、日本の住まいのほとんどにバルコニーがあります。バルコニーは室内と屋外の間にあり、1mほどの高さの手すりがあり、庇(ひさし)や軒によって雨があたりにくくなっているのが特徴です。
一般的な日本の家のバルコニーの床は、コンクリートの場合や防水シートが張られ、物が置かれるなどして殺風景となり、物干し場としてのみ使われているのを見受けます。

では、日本のバルコニーを別な視点で考えてみましょう。
日本の住まいには古くから縁側がありました。縁側はバルコニーと同様に半屋外という曖昧な環境で、夏は庇(ひさし)で直射日光がさえぎられ日影になり涼しく、冬は暖かい光があたります。もちろん、春や秋といった中間期も快適だということで、近所の社交場になったり、庭を眺めながら腰を掛ける場所として使われていました。
その縁側には、家の外側にあり雨に濡れる「濡れ縁」と、家の内側にあり雨戸などで閉じることができる「くれ縁」の2種類がありました。「濡れ縁」は主に屋外的に使われ、「くれ縁」は主に室内的に使われていたことが想像できます。同じ縁側でも「外」と「内」があり、暮らしの中で大切な空間として考えられていたことがわかります。

写真はオランダのマンションですが、バルコニーに植栽が飾られて、きれいに使われていることがわかります。窓も大きく、室内のリビングから植栽を楽しむだけでなく、バルコニーに出てコーヒーを飲んだりしても気持ちよさそうです。「物干し場」というイメージはまったくありません。
これは、バルコニーをリビングの延長として大切に考えている一つの例ではないでしょうか。バルコニーに植栽があることで、街を歩く人から見ても季節を感じることができ、街並みをきれいにしています。

そこで、バルコニーを昔の縁側のように活用するのはどうでしょうか? 縁側の発想で半屋外空間を活かす、リビングの延長としての場所です。

バルコニーの床をリビングのフローリングと合わせたウッドデッキとし、段差をできるだけなくすようにすれば、リビングと一体的に広がって感じることができます。例えば1m×6mのバルコニーであれば、6m²広がって感じることができます。
テーブルやスツール、観葉植物を、ベランダに出したり室内に取り込んだり、縁側のように「外」と「内」を自由に行き来できるのが良いですね。物干し場としての機能はそのままに、リビングでしている読書やゲーム、ティータイムをそのまま延長されたベランダに持って行けるので、季節や気分によって使い分ける楽しみが広がります。

また、昔の知恵を活かしてバルコニーの外側に、すだれをつけるのもいいでしょう。現代的には、ブラインドになるのかもしれません。バルコニーの先端につけて上げ下げできるようにしておければ、光や風もコントロールできそうです。
隣の家の視線が気になる場合は、ブラインドを下げれば、外からの視線を遮ることができるので、気兼ねなく「内」として使うことができそうです。視線が気にならなければ、手すりは壁ではなく、風を通す手すりにしたほうが、気持ちよさそうです。
また、外につけるブランドは、夏の遮熱の観点からも有効です。一般的にカーテンやブラインドは窓の内側に付けますが、屋外にブラインドをつけることで、直射日光が室内に入りにくくなり、室内の暑さを防ぐことが可能です。冬は、ブラインドを開けることで光が室内に入るので、暖かく過ごせます。

先人の知恵を見直した空間づくり、いかがでしょうか。皆さまのご意見をお聞かせください。

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