家も洋服も、長く使えるベーシックなものがいい

木の家 | 2017.8.1

奈良県橿原市、近鉄橿原神宮前駅から車で5分ほどの住宅地に建つ、「木の家」K邸。
春に完成したばかりという庭には、青々とした芝生や木々が植えられ、季節の変化を楽しみながら暮らしている様子が感じられます。芝の手入れはご主人の出勤前の日課だそうで、奥様は外出先から帰るたびにそんな庭を見て「あ、良い家だなと思って嬉しくなります」といいます。

■建物概要
ご住所:奈良県橿原市
竣工年月:2014年11月
延床面積:139.43m²(42.17坪)
■ご家族構成
ご夫婦+お子さま2人

Kさんと「無印良品の家」の出会いは8年ほど前に遡ります。
「自宅の近くにモデルハウス(奈良店)があったので、前を通るたびによく見ていました。結婚前でしたので、まだ家を建てる計画はありませんでしたが、なんとなく興味があったので見学に行きました」(ご主人)。

ご夫妻はモデルハウスの第一印象をこう振り返ります。
「好きな感じでした。もし自分が建てるなら、『窓の家』よりも『木の家』の方が良いなと思いました」(ご主人)。
「可愛らしい家だなという印象でしたが、自分が生活するイメージは持てませんでしたね」(奥様)。

Kさんが実際に家づくりを始めたのはそれから数年後。2人目のお子さまが生まれることになったのがきっかけでした。
「その頃は2LDKの賃貸マンションに住んでいたのですが、さすがに家族4人で暮らすとなると手狭になるだろうと。洋服などの収納スペースにも困っていました」(ご主人)。
「私が産休中で時間があるうちに動きたいということもあって、そのタイミングで住宅購入の検討を始めました」(奥様)。

当初は、ご主人のご実家の所有地に家を建てることも考えていたというKさんですが、通勤時間や子育ての環境を考えて新たに土地探しから始めることに。
「探し始めてから9ヶ月くらいかかって、ようやくこの土地に決まりました。住宅地でありながら緑も残っていて、駅から近いのも魅力でした」というご主人。

土地探しと並行して建物選びを進めたKさん。
「初めは建築家に設計を依頼したいと思っていました。昔から建築物や住宅を紹介するテレビ番組が好きで、いろいろ見て憧れていました」というご主人。
建築家や設計事務所などの情報収集をしているときに、前に見た「無印良品の家」のことを思い出したのだといいます。すぐにウェブサイトで、施工例や「家に会いに。」などの実例をチェック。

その後、「初めての家づくり講座」に参加したご夫妻は、資金計画や住宅の性能について理解を深めていきます。また、完成現場見学会に参加したことで、実際の建物のイメージをつかむことができたといいます。

「奈良店のモデルハウスが『窓の家』だったので、『木の家』を初めて見たのは入居者宅見学会でした。広々として明るくて、室内の木の温かい感じが良かったです。ただ、自分がこんなに開放的な空間で暮らせるのかなという不安は少しありました」(奥様)。

最終的に「無印良品の家」を選んだ理由をご主人はこう話します。
「建築家に依頼するとなると、検討しなければならない要素が多く、優柔不断な私たちには負担が大きすぎるのではないかと思いました。その点で『無印良品の家』は、きちんとセレクトされたものがパッケージになっているので、完成したかたちをイメージしやすかったんです」(ご主人)。
また、「『無印良品の家』は基本性能が高く、必要な機能が備わっている。これで十分なんじゃないかと思いました」とも。

間取りを考えるときに優先したのは、明るさ、風通し、収納の確保。また和室や土間収納にもこだわったといいます。
「家の大きさを決めるのに少し時間がかかりましたが、その後はスムーズに決まっていきました」(ご主人)。

こうして完成したK邸。庭のある南側に玄関とウッドデッキがあり、

玄関から続く広めの土間収納には、ゴルフバッグやアウトドア用品、お子様の自転車などが収められています。

玄関ホール、リビングとつながるウッドデッキは、奥様一番のお気に入りスペースなのだとか。

1階にはリビング、ダイニング、キッチン、和室、水まわりがあり、2階はフリースペース、ウォークインクローゼット、渡り廊下を挟んで主寝室という間取り。

「子供が朝起きてきて吹き抜けから『おはよう』と言ったり、1階と2階の空間が繋がってる感じがとても良いんです」(奥様)。

「冬は本当にあったかいですね。よく施工例のインタビューの中にも書いてありますけど、あれは本当だったんだなと実感しています(笑)」というご主人。
「夏、外出先から家に戻ったときに、熱気がこもっている感じがないのが良いですね。エアコン1台で十分で、真夏でも電気代は1万5千円くらいでした」(奥様)。

「家に遊びに来た友人や両親からは、スタイリッシュだねと言われるか、倉庫みたいだねと言われるか、どちらかですね。そんな両極端な反応が『木の家』らしいなと思います」とご主人。

最後にこうお話いただきました。「ベーシックなデザインの洋服を長く着るのが好きなんです。家も同じような感覚で捉えていて、10年20年経っても古さを感じさせない、逆にいま見てもモダンすぎないものが良い。そこにピタッとハマるのが『木の家』だったんです」。

※掲載写真は取材時のものであり、現在はご採用いただけない仕様もございます