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高島平団地 入居者座談会
interview | 2014.11.19
高島平団地(東京都板橋区)のMUJI×URリノベーションプロジェクトの住戸にお住まいの5組6名のみなさんにお集まりいただき、入居者座談会を開催しました。
今年の春先に入居してから約半年のあいだ、実際に住んでみて感じたことをお話しいただきました。それぞれのお部屋の写真をお持ちいただいて、お互いの生活の様子を見ながら、住んでいるからこそわかる、お部屋のよいところや使い勝手についての意見交換をしました。

自己紹介
――では自己紹介と、MUJI×URに引っ越す前はどんなお部屋にお住まいだったかをお聞かせください。

 
以前は学生だったので民間の賃貸に住んでいて、彼女と二人暮らしを始めるというときに当選したので、すごく嬉しかったです。
 
前は四畳半の古いアパートに一人暮らしで、いつか引っ越したいと思っていたときに当選しました。彼もいたので、この機会に一緒に暮らし始めました。夫婦二人で住んでいます。
 
以前は普通の賃貸に住んでいました。私が小さいころから高島平団地に住んでいたので興味があって、応募したら当選しました。
 
以前はこれの半分くらいの民間の賃貸アパートに住んでいて、手狭だと感じていたので新しいところに移りたいなと思っていました。団地というものを見たこともなかったので興味本位で見学会に参加し、面白いなと思いました。
 
URの他の物件に住んでいたことがあって、今回住み替えということで選びました。

 

MUJI×URプランについて
――2014年2月にお申し込みをいただいて、3月以降順次ご入居いただいていますが、初めて間取りを見たときの感想はどうでしたか?(ご参加5組中、2組の方がMUJI×UR Plan 08に、もう3組の方がMUJI×UR Plan 09に住んでいらっしゃいます。)

 
入った瞬間おしゃれだなと思いました。団地と聞いていたので、もう少し古い感じなのかと思っていたのですが、想像していたのと違ってきれいでした。キッチンがアイランド式なのがよかったのと、押入れがないけど小天井がついているので収納はここにおけばいいかなという印象を受けました。
MUJI×UR Plan 08にお住まい
 
抜け感があってすごくすがすがしいし、全体的に白でまとめられていて気持ちがよく、自然光も入ってくるので清潔にすっきり過ごせるかなというのが最初の印象でした。キッチンがアイランド式っていうのが大きくて、壁の方を向いて料理をするのとは気持ちも違うので、それまでとは違う暮らしができるんじゃないかと楽しみでした。
MUJI×UR Plan 08にお住まい
 
高島平団地に住んでいる友人の家に行ったことがあったのですが、リフォームされていてきれいでも、間取りが狭い感じがしました。でも、MUJI×URを見たときにすごく開放的で生活がしやすそうだなと思いました。部屋のコンセプトがしっかりしているので、自分であまりコーディネートしなくてもきれいに暮らせるのがいいなと思いました。
MUJI×UR Plan 09にお住まい
 
もともとURのリニューアルされた物件に住んでいて、リニューアルされたお部屋は結構見ていたのですが、ここは逆に古いところを残していて、そこを魅力に感じました。団地なので狭いお部屋に区切られているところが多いのですが、ここはそれを取り払っている間取りもあって、そのお部屋に興味をもちました。
MUJI×UR Plan 09にお住まい
 
私は実家が高島平団地内で、もともとの間取りを知っていたので、すごく古いお部屋がこんなに変わるんだな、とびっくりしました。広さは変わらないのに開放的で広々と感じられました。
MUJI×UR Plan 09にお住まい

 

収納について
――お部屋の間仕切りを取り払っているところに魅力を感じていただいたようですね。MUJI×UR Plan 08には押入れがありませんが、収納に不満はありませんでしたか?

 
収納が本当にないんだな、とびっくりしました。
 
普段はハンガーラックを置いているんですが、友人を呼ぶときに洋服をかけているところを見せたくないなと思って、ダンボールふすまの裏に隠しました。

――MUJI×UR Plan 08ではひとつながりのお部屋が「ダンボールふすま」で自由に区切れるようになっていますが、このふすまはそのまま使っていますか?外していますか?

 
外して移動させています。
 
私は最初にあったままにしていますが、部屋全体が抜けた感じが好きなので、日中は開けたままにしていることが多いです。洋服は小天井の下に収納しています。

 

組合せキッチンについて

 
組合せキッチンは、つい最近まではテーブルを動かさずに使っていたんですが、キッチンのスツールが高く、かたくて何度も足をぶつけるのでどうしようか悩んでいました。うちは家具をできるだけ買わないようにしていているので、このスツールを押入れ前に持ってきて、テーブルにしています(写真)。

――キッチンテーブルはキッチンカウンターに合わせて高めになっているので、女性は足がつかないかもしれませんね。

 
スツールをテーブルにしたので、代わりにキッチンテーブルに合う高めの椅子が欲しいです。

――組み合わせキッチンのテーブルは移動ができるのですが、レイアウトを変えてみたりしていますか?

 
我が家は移動しますね。うちはL字型にしていて、横にしたテーブルに合わせる椅子が欲しかったので、自分でつくりました。長方形の椅子をつくり、縦にするとテーブルの高さに合うように、横にすると床に座ったときにちょっとしたテーブルみたいに使えるようにしました(写真)。

 
これはステキ、オーダーして買いたいくらいですね(笑)。
 
椅子に座ってるときに足がぶらぶらするので、うちは小さいコの字型の台をつくって足が置けるようにしています。
 
うちもお風呂の椅子が置いてあります。
 
大阪のMUJI×URプランでは、長椅子タイプはなくて、小さい椅子のスツールが置いてありますが、あれだったら小回りがきいていいなと思います。
 
動かすにしても、小さいと女の人でも動かしやすいでしょうけど、長椅子タイプのスツールだと動かしづらいのが不自由かなと思います。

 

ガスコンロについて
――キッチンにはガスコンロが縦に二つ並んでいますが、使い勝手はいかがですか?

 
小さいので少し使いづらいです。お鍋がぶつかっちゃう。
 
もうちょっと広いといいですよね。

――ガスコンロの横の調理スペースを狭くしてでも、コンロを横に並べた方がいいですか?

 
調理スペースが狭くなっても横がいいですね。
 
縦でもある程度の大きさのお鍋が並べばいいんですけど、今のでは難しいので。
 
油はねが気になるので、横の壁には油よけのビニールを貼りました。あと、テーブルを離してしまうと油が直接畳に飛んでしまいそうなので、動かしていないです。
 
私もあまり使いたくないですが、炒めものをするときだけアルミの油よけを出しています。

 

小天井(こてんじょう)の収納について
――キッチンの小天井にバーを付けていらっしゃるんですね。

 
家事中の無駄な動きを減らそうと思い、例えば、調理中でもキッチン台から振り向けば必要なものに手が届くようにしました。もともともっていた小さめのシェルフを使いたかったので、その上に空いたスペースに調理器具などをぶらさげるようにしました。S字フックを足せば、ぶらさげるものを増やせるので便利です。
 
私は無印良品のシェルフを購入しました。高さがちょうどいいんです。他の会社のものはちょっと高すぎたりして、このあたり無印さんはうまいなあと思いました(笑)。

――無印良品は寸法モジュールが決まっていて、それに合わせてリノベーションの設計がされています。小天井の上に収納することは想定していましたが、下にフックを付けることは想定していませんでした。小天井は、最初は見慣れないかもしれませんが、使っていくうちにこのように可能性が広がりますね。

 
お友達が来たときに洋服を見せるのが嫌だったので、洋服も同じように寝室の小天井にポールを取り付けて収納しています。服の肩幅と小天井の幅がちょうど合います。カーテンレールまでは付けられないので、小天井から布を下げて隠しています。

――小天井にはカーテンレールがあった方がいいですか?

 
もしかしたら、あった方がスムーズに開閉できるのでいいかなと思います。
 
うち(MUJI×UR Plan 09)は、キッチン側にしか小天井がないので、反対側にもあったらいいなと思っていました。キッチンに洋服を置くわけにはいかないので。

 

小天井(こてんじょう)の照明について
――小天井に照明が付けられるようになっているのですが、みなさん使っていらっしゃいますか?

 
使ってないです。使い方がよくわからない。
 
私は使いました。料理をするときにキッチンが手暗がりになってしまうので、後ろからも光があればいいなと思って。ただ、付け方がわからなくて、担当の方に電話で教えていただきました。レールが簡単に外れて、しかも好きなところに照明が付けられるので、今は便利です。
 
挿すだけでいいんですか?
 
挿すだけです。レールのどこに挿しても大丈夫なんですよね?

――そうです。ご入居いただくときにはカバーを付けています。使うところは長さを合わせて切っていただいて、使わないところにはもう一度はめてください。

 
電気が走っていると聞いていたので、怖くて。
 
思いのほか簡単でしたよ。

 

キッチンの照明スイッチの場所について

 
キッチンで料理をしているときに、キッチンの反対側にまわらないと照明のスイッチに届かないのでちょっと不便かな。

――スイッチを取り付けるにはどうしても壁が必要なのですが、このプランは壁が少ないので、私たちもどこに付けるか試行錯誤しました。こうして実際にお住まいの方の声を頂くと、まだまだ考えるところがあるなあと感じます。

 
キッチンの背中にあるぐらいがいいんですけどね。料理しながら変えられるので。

――新築の物件だったら壁の中に配線を隠すことができるのですが、この物件はリノベーションなので、スイッチを増やすほど配管が露出して、ごちゃごちゃしてしまいます。見た目と便利さの瀬戸際を考えながら配置しました。

 
私は、キッチンから長い棒でスイッチを押しています(笑)。
 
そうですよね、結構長くないとだめですよね(笑)。キッチンと洗濯機のあいだの壁のせいで、料理をするときに暗いのが残念です。無印良品の家のモデルハウスを見ると、アクリルの壁が使われていますよね。洗濯機が見えてもいいので、この壁を透明にする方がいいかなと思います。窓から光が入ってきているので、キッチン全体が明るくなると思います。

 

床材について
――今回の物件では、イグサではなく麻で作った「麻畳」と、踏んであたたかみのある「麦わらパネル」を採用しています。「麻畳」は床座でも家具を置いてもどちらでも使える床材としてMUJI×URで共同開発しました。使い心地はいかがですか?

麦わらパネル
 
麻畳は、ちょっと髪の毛が絡まりやすいかなと思います。掃除機を何度もかけないと吸いづらいです。

    

 
ちょっと毛羽立ちがありますよね。繊維が出ていたりとか。
 
麦わらパネルは見た目はすごくきれいで、質感もいいと思うんですが、お掃除ではクイックルワイパーが滑らないんです。これに合うモップがあればいいんですけどね。

    

 
麦わらパネルは滑らないですね。掃除機をかけるしかない。
 
でもフローリングと違って、ごみがあんまり目立たないですよね(笑)。
 
確かに見えづらくて、お料理を落とした時にすぐに見つからないんですよ。だからその場ですぐにきれいにすることができなくて、結局あとで掃除をすることになります。これに合う掃除用具があればいいなと思います。

    

 
「麻畳」は、夏場は裸足で気持ちがいいな、と思いました。
 
そうですね。スリッパをはくかどうか迷いますよね。麻畳も麦わらパネルもあると、どこからどこまでスリッパをはくか。

    

 
私はキッチンだけスリッパを使っています。

――床に座って生活するシーンはありますか?

 
うちはほぼ床です。食事も基本的に床でしています。ちょっとした時間には、彼が畳の上に座って作業をして、私はキッチン側に椅子を持ってきて料理をしながらお茶を飲んだりしています。キッチンがオープンで視界をさえぎるものがないので、そのままテレビも見られるし。キッチンだけで私のほとんどの生活が完結しています。私はキッチンの向かい側に座ったことはないんです(笑)。

 

換気と洗濯物について

 
換気について、洗濯物を干すときに、洗濯機の上は意外と風が抜けないから、乾きにくい。私は部屋干しがいいので、サーキュレーターで風を当てています。お風呂にも窓はあるんですけど、それだけだとなかなか湿気が逃げないんで、お風呂を出た後は必ず反対側からサーキュレーターをかけています。お風呂に入るとき以外は窓をほとんど開けっ放しにして、なるべく換気をしています。窓からは虫が入ってくるので、お風呂と廊下側の窓に網戸を付けました。換気扇があった方がいいなあ。
 
洗面所とお風呂場は夏に湿気がたまりました。うちも、お手洗いの換気扇を24時間まわしっぱなしで、お手洗いと洗面所の仕切り窓を開け放ち、お風呂の窓も開け放ちで、少しでも湿気が逃げるようにしています。風は通ると思うんですけど、換気まではいかないです。
MUJI×UR Plan 09のお風呂
MUJI×UR Plan 09の欄間(らんま)

――お風呂まではさすがに壁があるので換気は難しいですよね。みなさん、洗濯物は外に干されますか?室内に干されますか?

 
両方ありますね。室内に干すときにハンガーをかけるところに悩んで、小天井にエッジがついてるので、そこにハンガーをかけてます。ちょっとハンガーの幅が足りなかったら落ちそうになったりします。
 
欄間(らんま)にかけちゃってます。
 
うちも欄間があるのでかけてます。でも、普段はいいとしても、お客様が来るときにそれはできないですけどね。

 

お手入れについて
――壁が白いですけど、汚れは気になりますか?

 
汚れますね。ちょっと触っただけで黒くなるんで、引っ越したときから焦りました。消しゴムで消してます。

――補修部を塗るペンのような、補修の道具があれば使われますか?

 
色合いが普通の白じゃないですよね。はがれてくるところもあるし、直せるグッズがあるといいですね。
 
汚れが目立つところは決まってますもんね。それで、実際に汚れるのは目立つところだったりする。
 
洗面所の床はシート貼りなので水をはじきすぎて、雑巾がけをしても水分が残るんですよね。水が伸びちゃう。ここは掃除がしづらいなって思います。
MUJI×UR Plan 09の洗面所の床

 

来客について
――最後の質問になりますが、お客様をお呼びになることはありますか? お友達とかご親戚とか、他の方のご感想はいかがですか?

 
びっくりされます(笑)。うちは目の前が小学校で、日当たりもよいので評判が良かったです。
 
私は高島平の飲食店で働いていたことがあるのですが、団地のお客様がすごく多くて、私が入った部屋を実際に内覧されている方もいらっしゃいました。部屋に来ていただいたときに、あのときに見た部屋に住んでるんだ、みたいなことを言っていただけると嬉しいです(笑)。
 
お友達はまだこれから呼ぼうと思っています。高島平団地の違う棟に住んでる父が来たときには、へーって感心していて、自分のところとは全然違ってきれいでいいね、ということだと思います(笑)。
 
お友達を呼んだとき、日の光も入ってくるし、全体的に白いし、団地のイメージと違っていいねって言っていただきました。あと、こんなに広いんだねって驚かれて、それは仕切ってるものが何もなくつくっていただいているおかげだと思います。

みなさん同じ間取りのお部屋にお住まいなので、便利だと思うところ、使いにくいと思うところに共感を覚えていらっしゃいました。その一方で、それぞれの暮らし方の工夫からお互いに新発見があったようで、参加者のみなさんにとっても実りの多い座談会になったのではないでしょうか。
座談会が終わった後も、普段使っているスーパーなど、ご近所さんならではの話題で盛り上がっていました。開発した私たちにとっても、実際に生活をされている入居者のみなさんからのご意見は、今後よりよいお部屋をつくっていくために大変参考になりました。

MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトでは現在、都内では品川八潮と国立富士見台で、関西と中部でもプロジェクトが進行しております。MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの更なる展開にご期待ください。

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