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汚くても“買い”の理由は?
story | 2015.7.14
タエさん(40才)
ひとり暮らしの社長秘書。

きれいな服、きれいなお店、きれいなトイレに、きれいなベンチ。人生において常にきれいな方を選んできたタエです。その私が、今、粗大ゴミ置き場のようなあの汚い物件を購入しようかと迷っています。いつもだったら、絶対にNO! けれど、私が信用するリノベーション会社の担当、ヤスダさんのひと言が、私を立ち止まらせています。
「あの部屋悪くないですよ」

立地がいいし、リノベーションをすればきれいになるから。それはそうだとは思いますが、それだけで買っていい? もう少し自分自身を納得させる理由がほしいと思いました。ねぇヤスダさん、一体あの物件のどこが良いと思うの? いつもおじゃましているリノベーション会社は、私にとってもう友達の家のような感覚です。

一緒に紅茶をいただきながら、ヤスダさんが答えてくれました。
「気づいていましたか、タエさん。あのマンション、おじいさんの部屋は汚かったですが、その他はきれいなんですよ」
ヤスダさんが言っているのは、共有部分のことです。自転車置き場も整理されていたし、廊下にも無駄なものがなかったわ。日々の管理も行き届いて、住人もマナーがよい証拠です。
「それに管理会社もしっかりしているから安心です」
今までの修繕履歴が残されているとのこと。そして長期修繕計画があることは、とても重要なことなのだそうで、ヤスダさんはこのあたりも確認してくれていました。

そのときです。ヤスダさんのケイタイに電話がかかってきました。
「あのおじいさんからですよ」
えっ、まさか、もう売れちゃったのかしら。せっかくヤスダさんの話に腹落ちしたのに。
「…はい、はい。そうですね。おっしゃる通りです。ありがとうございます」
ぜんぜん、話の内容が見えないわー。
「タエさん聞いてください。あの物件、値下げするそうです!」
先日の内見のときに、あまりの汚さに私がひいているのを見て、これは売れないと思ったおじいさんが、なんと200万円の値下げを提示してきたそうです。うわぁ。私、買います、買います、あのマンション。この好機を逃してなるものか。人生で最高のセール品が、私のもとに転がりこんできました。


ついに物件を見つけたタエさんです! ローン、プランニング、工事…
まだ道のりは続くよう。皆さんのリノベ体験も、ぜひお聞かせください。

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